Column

コラム

  • Cookie規制下で顧客の行動分析をする手法とは?
    ‐...

Cookie規制下で顧客の行動分析をする手法とは?‐Safariブラウザを例に検討してみる‐

はじめに

マーケティングにおいて、精度の高い顧客分析は欠かせない要素です。
特に、GA4を中心としたサイトトラフィックデータをダッシュボード化し、顧客の行動を可視化することで、施策の効果を最大化し、ビジネスの成長に繋げることが可能です。

しかし、昨今のSafariのITPに代表されるCookie規制によって、顧客行動の正確な把握が難しくなっていることをご存じでしょうか?
Cookieの制限によってマーケティングツールによる正確な計測ができず、顧客行動の追跡が困難になるなど、顧客分析の精度に影響を与えています。

Cookie規制についてはこれまで様々ご紹介してきました。

デジタルマーケティングの未来|来るCookieレス時代への対応を考える

Cookieレス時代の到来 | デジタルマーケティングでの対策方法をご紹介

本記事では、こうした高精度な顧客分析の重要性と直面する課題に対し、より正確な顧客行動分析を行うための方法をSafariブラウザにクローズアップし、お話いたします。

SafariのCookie規制がもたらす影響とは?

サイト分析にGA4を利用されている方も多いと思います。
GA4を利用していると、新規ユーザー数が極端に多く表示される現象を経験したことがあるかもしれませんが、これは、SafariのITPによるCookie規制が原因である可能性が高いです。

これはあくまで一例ですが、このようにCookie規制によって正確な顧客分析の機会を逸している場合が多くあります。

Cookie規制がもたらす影響

※DataCurrentサイト来訪者をブラウザ別で総ユーザー・新規ユーザーで比較(GAレポートより)

Cookie規制ではCookieの有効期限が短縮されます(最新のSafariでは1st Party Cookieや従来のServerSideCookie(以下、SSC)でも7日間までしか保存されません。)。
同じユーザーでも、Cookieの有効期限後の再来訪では新たなIDが発番されるため、GA4などの計測ツールでは別のユーザーとして記録されます。
こうして顧客行動の計測が分断され、正確な行動把握が難しくなっています。

Safariだけでなく、他のブラウザにおいても同様の自主規制は進んでおり、今後もCookie規制の潮流は続くと考えられます。
マーケティングにおいて、この問題を解決することが一つの課題となっています。

Cookie規制に対するソリューション

今後も続くと考えられるCookie規制の潮流の中で、弊社では最新のCookie規制に対応した、独自のSSCを開発し、1st Party Cookieを使用した分析などに活用できるスキームを提供しています。

これにより、Cookie規制の影響を受けることなく顧客のWEB行動の把握と分析ができるだけでなく、同一組織内であればクロスドメイントラッキングが可能となり、企業における更なるデータ利活用に貢献しています。

【関連記事】DataCurrent、最新のITPに対応したCookieを開発し、クロスドメイントラッキング可能な分析スキームの提供を開始

行動分析の重要性と具体的なメリット

マーケティングにおいて顧客の行動分析が重要であることは言うまでもありませんが、分析において行動を点ではなく線で把握し、コンバージョンまでの各フェーズ(再来の頻度やタイミング、興味・購買意欲の移り変わり等)を細かく観察することが大切です。

そのために上記のような行動計測の分断はもちろん避けるべきですが、単にCV(コンバージョン)数を追うだけなど、点のみでデータを把握することも不十分です。
顧客の行動を線で捉え、どのような行動を取る顧客が最終的に売り上げに貢献しているのかを理解することで、どのコンテンツをどうブラッシュアップするか、どのマーケティング施策を活用するべきかなど、より解像度の高いマーケティング戦略の設計が可能になります。

気になるユーザーの行動ログ

<実際の分析例>

実際の分析例

ユーザーの行動を線で把握

DataCurrentではITPなどのCookie規制条件下でも極力同一ユーザーを捉えることができる技術があります。
こちらを利用することでこれまで新規としてとらえていたユーザー行動を線で把握することが可能になります。
結果、これまで取りこぼしていたCVやアクティビティを補完し、施策や顧客行動の把握が可能になります。
まずは取りこぼしているCVやユーザー行動を評価できるようにしてみませんか?

【ダウンロード資料】最新ITP対応Cookie:CVやユーザー行動を把握できる期間を延長

【ダウンロード資料】顧客分析パッケージ:ユーザー特徴を分析・可視化・評価

さいごに

SafariのITPに代表されるCookie規制によって顧客の行動計測が分断され、顧客分析の障壁となっています。
そのソリューションとして、弊社では最新のCookie規制に対応した、独自のServer Side Cookieと、それを活用した分析スキームを提供しています。
精度の高い顧客行動分析を行うことは、ビジネスの成長に不可欠です。
顧客行動を線で捉えてマーケティング施策の効果を最大化し、ビジネスの成長に繋げましょう。

また、弊社ではデータ活用の分析支援サービスも提供しております。
分析においてダッシュボード活用は効果的ですが、「ダッシュボードツールを使いこなせていない」「今後の活用イメージがわかない」といったお悩みに対しても支援サービスをご用意しております!

【ダウンロード資料】データ活用サポート | 分析支援サービス

【本件またはリリースに関するお問い合わせ先】
DataCurrent 広報
E-mail:info@datacurrent.co.jp

人気のコラムランキング

PICK UP

企業のDX推進におけるダッシュボード内製化について

DXmarketingPICK UP コラムダッシュボード内製化

企業のDX推進に向けた人材教育支援について

GA4marketingPICK UP コラム内製化

【データプライバシーコラム】電気通信事業法改正の解説(2022年7月時点)

CMPPICK UP コラムデータプライバシーデータプライバシーコラム個人情報保護

CMP導入時の注意点

CMPPICK UP コラムデータプライバシーデータプライバシーコラム個人情報保護

TOPへ
戻る