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企業のDX推進におけるダッシュボード内製化について

はじめに


昨今、様々な企業において「DX推進」が注目されています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは
旧来型のマーケティングや業務プロセスから脱却し、デジタルやデータを活用し新たな価値を創出するとともに、組織/人材/企業文化の強化・改革をすること

DX推進を行う上でよくある課題は企業文化の改革・組織/人材の強化の壁です。
今回のコラムでは、これらに焦点を当ててご紹介します。

「企業文化の改革」と「社内人材の強化」とは


■「企業文化の改革」
 企業のデジタル化促進と、データを元に意思決定/実行する文化を醸成していくこと。

自社データを分析し傾向を把握していく事は、市場の変化に迅速に対応できる組織を築く事に繋がります。ただし、データを活用するにもスキルがないために活用しきれないといった壁が存在します。
データに触れ、データを正しく理解するための知識を得るために「社内人材の強化」が必要です。

■「社内人材の強化」
 新たな価値を生み出すために必要なスキルを保有した人材を育成していくこと。

スキルフィットしている人材を獲得することは人材市場の需給としても難しく、
仮に採用がうまくいったとしても一時的な課題解決で、継続的な方法であるとは言えません。
「社内人材の強化」には一人ひとりのスキルを向上させていく事こそが重要です。

DX推進の「企業文化の改革・組織/人材の強化」の壁を脱するには、これら二つの取り組みを同時に進め、組織内で「内製化」していく事がポイントになります。

DXの推進・加速に欠かせない「データ活用」


冒頭で説明した通り、DXは「デジタルやデータを活用」する事です。
ここで言うデータ活用とは、データに基づいた情報・得られたインサイトを元に、問題解決や改善を行うことや、データ分析を通じて課題やチャンスを見つけ意思決定を行うことです。

データを効果的に活用することで、ビジネスプロセスの改善や顧客体験の向上(=DXの成果)が期待でき、DXの効果を最大限に引き出すために「データ活用」は重要な役割を果たします。


<データに基づいた情報やインサイトを得るためのポイント

【1】多面的視点からの理解

ターゲットや期間、データの組み合わせによって異なる傾向が現れます。
潜在する課題を発見するにはデータの裏側に潜むパターンや相関関係を掘り下げる必要があります。

【2】データの鮮度を保つ

過去の傾向を把握するだけでなく、機会損失を防ぐといった視点から、データのリアルタイム性もビジネス判断において欠かせない要素です。


こういったデータの傾向や特徴を捉えるために、Excelを用いてデータを可視化する企業も少なくありません。確かにこの方法も有効ですが、Excelによる管理にはいくつかのデメリットも存在します。

■Excelでのデータ解析デメリット

  • 時間や手間がかかる
  • リアルタイムのデータ追跡が難しい
  • 複数の視点からのデータを掛け合わせて見るフィルター機能に限界がある
  • 大規模なデータを参照するにはパフォーマンスが制限される   …等

こうした課題に対処する手段として有効であるのが、「ダッシュボード(BI)」です。
「ダッシュボード(BI)」は、複数のデータソースの情報をビジュアライズ化し、データの傾向や状況を一目で把握することができるツールです。

ダッシュボード開発と内製化がおススメな理由


ダッシュボード開発を内製化することで、社内でのデータリテラシーが向上し、データ駆動型の意思決定プロセスが促進されます。
さらに、ダッシュボードを日常業務に統合することで、リアルタイムでのパフォーマンスモニタリングが可能になり、即時のビジネスインサイトを提供します。
これらは、企業文化のデジタル化と人材のデータスキル強化を促進する重要な要素です。


データを活用する組織を構築するにも、データスキル人材を強化するにも、データのアクセス機会(データに触れる機会)を増やす事が必要で、ダッシュボード開発にはこの機会が多く存在します。

■ダッシュボードを「作る」際

ダッシュボード開発を行う際には、事前にデータのクレンジングや整形が必要となります。
(これは、欠損値や重複データ、不正確なデータなど結果に影響を与えないようにしたり、ダッシュボードに表示されるデータの一貫性を保つためでもあります。)

データのクレンジングや整形を行う過程で、どういった視点が意思決定に必要な材料となるのか(データをどう掛け合わせるべきか)、どのようなデータが必要か等をデータを見ながら考えて進めるため、自社のデータに触れ、理解をする機会が必然と多くなります。

■ダッシュボードを「見る」際

完成したダッシュボードを社内共有することで、普段データを見る機会が少ない社員やデータ抽出等のスキルがない社員もダッシュボードを通してデータにアクセスする機会を増やす事ができます。

また、ダッシュボードを全社的に展開することで、全ての関係者が同じ情報にアクセスできるため、情報の非対称性が軽減され、部門間やチーム間でのコミュニケーションと協力が促進されます。

▼その他、ダッシュボードのメリット

ダッシュボードのメリット

こういったことから、ダッシュボード内製化はDX推進における「企業文化の改革・組織/人材の強化」に役立つ手段の一つとも言えます。(一石二鳥!)

弊社独自の人材育成プログラム


今回は、ダッシュボード内製化に焦点を当てながら、DX推進の取り組み例をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

DXにより、自社の競争力を高めるためには、組織/人材の強化をしていく事が重要ですが、その強化にも様々な領域があります。皆様の企業で不足している、または高めていきたい領域はございますでしょうか?

弊社では、2024/2/19にDX推進及びデジタル領域の育成に向けた教育カリキュラムを
動画コンテンツとして設け、個人単位、組織単位、事業部毎で異なる
ミッションなどに応じた柔軟性の高い動画視聴型育成サービスの提供を開始いたしました。

【サービスのポイント】

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【研修イメージ】

DataCurrent Academy 研修イメージ

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ミッション:自社Web広告の戦略を担う
ゴール  :Web広告の基礎知識・戦略の考え方が理解出来た状態
推奨講座数:57講座 
(※一例になります)

DataCurrent Academy カリキュラムイメージ

DX推進に向けて組織や担うポジションに応じて様々なゴールの設計が考えられます。
詳しいサービス内容は下記資料をご参照くださいませ。

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さいごに


弊社ではCDP構築やマーケティング施策の設計など、デジタルやデータを用いた
ビジネスに関するソリューションを数多く提供しています。
お客様のビジネスの成長に向け、課題やスコープの発見からフェーズ問わず
様々な形でご支援を行っております。
また最終的な支援ゴールとして、企業自らDX推進に向けた仕組みを内製化で
実現する事を目指しております。

デジタル領域やデータビジネスにおける課題やお悩み等、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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本件に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp

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