Column

コラム

  • そのServer Side Cookie、最新のSafari...

そのServer Side Cookie、最新のSafariの影響で7日間で破棄されていませんか?

はじめに

ご存知の通り、現在SafariにおけるITP規制の影響で3rdPartyCookieのみならず、1stPartyCookieについても7日間で破棄されるなど規制が強化されています。

データ活用の活発化を試みるマーケティング担当者としては、こちらは非常に課題視されているかと思います。

SafariにおけるITP規制

そんな中、こちらの対応策としてサーバーサイドGTMやTreasureDataなどからSafariでも400日間Cookieを保持できるSever Side Cookie(SSC)が登場しました。

これによってSafariにおいても400日間1stPartyCookieを保持できるので
会員登録前のユーザーのWEB行動を分析できるようになり、今でも活用されている企業様は多いかと思います。

ただ、Safari16.4以降従来のSSCも7日間で破棄されてしまう仕様となっていることはご存知でしょうか?
今回のコラムではこちらについての説明と対応策を紹介いたします。

ITP規制の流れ

※ITP規制とは
ITP(Intelligent Tracking Prevention)は、Apple社が開発したウェブブラウジングにおけるプライバシー保護機能の一つです。ITPは、ユーザーのプライバシーを強化するために、特にCookieの取得などWebサイトからのデータ収集とトラッキングを制限することを目的としています。

従来のSSC

当時のITP規制では「JavaScriptから付与された1stPartyCookieは7日間で破棄する」ということからGA4やTreasureDataの1stPartyCookieはその対象となっておりました。

ところがSeverSideCookieであれば自社ドメイン扱いのサーバー経由でCookieを発行することで規制の対象から外れることができ、Cookieを400日間保持できる形でServerSideGTMやCDP・計測ツールからServerSideCookieの提供が開始されておりました。

Safari16.4からアップデート内容

ところがSafariのアップデートにより
コンテンツサーバーとCookie発行サーバーのIPアドレスの前半部分が一致しないものは
規制の対象となるという発表がされたことで従来のSSCは7日間までしか保持できない形となってしましました。

これによりサーバーサイトGTMやTreasureDataから発行されるSSCは通常の1stPartyCookie同様に7日間で破棄されてしまっている状態です。

Safari16.4からアップデート内容

DataCurrentのITP対応Cookie

弊社では従来のServerSideCookieとは異なり、
コンテンツサーバーとCookie発行サーバーのIPアドレスを同じにすることでCookieをSafari環境でも400日間まで保持することができる「最新ITP対応Cookie」の提供を開始しております。(前の記事はこちら

<最新ITP対応Cookieの主な特徴>

  • Safariにおいても1stPartyCookieを400日間保持できる
  • クロスドメイントラッキングが可能
     ∟ 直接遷移時のみなどの条件あり
  • GA4やTreasureData等のアクセスログにCookie付与が可能

これにより会員登録するまでユーザーのWEB行動を精緻に追うことができたり
GA4と組み合わせることで広告流入後のWEB行動やCV、会員登録したユーザーがその前にどのような行動をしていたかを精緻に把握することが可能になります。

よく頂くご質問

■Safariのポリシー違反にならないのでしょうか?
⇒あくまでもSafariの規制対象には該当しない形での発行になるのでポリシー違反には該当しません。

■こちらの座組がさらに制限されることはないのでしょうか?
⇒Cookie本来の機能や目的(ブラウザとWEBサーバー間の状態保持のため)を考慮すると1stPartyCookieをこれ以上規制すると本来の機能を失うことになるのでこれ以上の規制は考えにくいです。

■CMPツールを導入していますが、設定可能でしょうか?
⇒はい、一般的にいうパフォーマンスCookieに該当しますのでCMPでの制御対象になります。導入される際はCMPで制御できるよう対応する必要がございます。

さいごに

次回コラムではこの「最新ITP対応Cookie」を活用した事例のご紹介をさせて頂きます。
WEB行動分析に加えて、広告評価やCV計測など、従来のSafariで計測できなかった活用が可能となりますので、楽しみにおまちくださいませ。

また、今回紹介させて頂いた「最新ITP対応Cookie」の詳細は下のリンクからダウンロードが可能になりますので是非ご確認ください。

【ダウンロード】最新ITP対応Cookie

『最新ITP対応Cookie』のご紹介

DataCurrentでは、上記以外にもデータ基盤構築はもちろん、データ活用(課題洗い出し、分析、施策設計、効果検証)支援も行っております。

短期施策を行いたいが、自社での知見がない方、課題の洗い出しから全てを担ってほしい方、一緒に進めながら社内の内製化もサポートしてほしい方、DataCurrent社へお気軽にお問い合わせください。

【ダウンロード資料】CDP総合支援サービス ~構想・構築・活用~

CDP総合支援サービス ~構想・構築・活用~

本件に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp

人気のコラムランキング

PICK UP

企業のDX推進におけるダッシュボード内製化について

DXmarketingPICK UP コラムダッシュボード内製化

企業のDX推進に向けた人材教育支援について

GA4marketingPICK UP コラム内製化

【データプライバシーコラム】電気通信事業法改正の解説(2022年7月時点)

CMPPICK UP コラムデータプライバシーデータプライバシーコラム個人情報保護

CMP導入時の注意点

CMPPICK UP コラムデータプライバシーデータプライバシーコラム個人情報保護

TOPへ
戻る