2022.10.05 コラム
GTM × GA4 × BigQuery|サーバーサイドCookieを活用したn1解析
● はじめに
本記事は、マーケティング業務に従事している方であれば一度は聞いた事や触れた事のある、Google Analytics(GA)とGoogle BigQueryを活用したデータ分析事例についてご紹介しております。
DataCurrentでは、クッキーレス対策のひとつとして、Googleソリューションを活用したマーケティング基盤の構築支援を提供しています。クッキーレスに対応したデータ取得方法のみならず、そのデータを活用した機械学習、ダッシュボード開発、分析支援などをサポートします。
本記事では、分析支援についてご紹介致します。
● こんな方におすすめ
- 自社のデータだけでも深掘りできる環境を持ちたい
- 管理画面だけでは施策に活かしづらい
- 他データと突合させた分析を行いたい
● 従来とGA4の違い
① BigQueryの連携が可能
BigQueryとはGoogle Cloud Platform 内で提供されるサービスで、大規模なクエリによるデータ解析をすることが出来る、データウェアハウスのことを指します。
BigQueryの連携はこれまでのUAの場合、有料版のGA360の契約をする必要がありました。
しかしGA4では無料アカウントでもBigQueryと連携することができ、これまで以上に大規模かつ柔軟な分析が可能になりました。
②GTMのサーバーサイドcookieの活用も可能に!
GTM側でBigQueryエクスポート設定を行うことで、サーバーサイドcookieをGA4ログと一緒にBigQueryに格納し、活用することが可能になりました。
●n1解析を始める前に
- n1解析とは?
顧客の中から特定の一人を抽出し、実行動ベースで可視化します。
その人の考え方や価値観を深堀し、そこから見えてきた結果を事業や施策などに反映します。
- 今回の実施内容
GA4のログデータ×自社保有データを活用して、GTM×GA4×BigQueryのセミナーに多数応募してくれている人をサーバーサイドcookie単位で深堀します。
●対象者選定
- n1解析の選定にあたって、重要なポイントは
何を深堀したいか、目的を明確化し、n1解析対象者の選定軸を決めることです。
特に分析したい内容に合わせて、n1を選定することで、どのようにしてKPIに達して、どのような行動を辿ったのか、特徴を可視化。施策の道筋/方針の示唆を得れる可能性が拡がります。
今回は、以前コラム記事でご紹介した、GTM×GA4×BigQuery |データ統合の基本!マッピングテーブル構築で作成した、アウトプットテーブルを用いて、GTM×GA4×BigQueryのオンラインセミナー3回以上応募者をn1解析対象者とします。
↓下記のようなイメージのテーブルを使用します。
↓n1対象者選定に使用したBigQueryのクエリは下記の通りです。
WITH A AS( SELECT user_pseudo_id,user_id,event_name,page_location,category_id FROM `GA4ログ×自社保有のマッピングテーブル`), B AS( SELECT user_id CASE WHEN page_title like '%【オンラインセミナー】GTM×GA4×BigQuery%' THEN 1 ELSE 0 END AS cv_flag FROM A WHERE event_name = 'page_view' GROUP BY 1) SELECT user_id,SUM(cv_flag) AS cv FROM B GROUP BY 1 ORDER BY 2 DESC
●n1解析
今回のn1解析内容
n1がどのようなサイト内行動を行っているか、時系列分析を実施します。
ID単位でGA4の閲覧ページログがあるため
深堀したいn1解析者のデータも素早く分析できますね!
分析のデータを用意
- 分析対象者:GTM×GA4×BigQueryのオンラインセミナー多数応募者
- ユーザー識別子:n1対象ID(user_id)
- 来訪日付データ:サイトタイトル毎の来訪日時(event_date)
- 来訪ページ:来訪ページのタイトル名(page_title)
BigQueryの分析結果はCSVなどでもダウンロードできるけれど
BIツールを用いて、可視化したらより管理しやすいですよね
BIツールで可視化!ダッシュボードで一元管理
n1解析結果まとめ
- 8/17の一日の時系列分析をしてみると、機械学習オンラインセミナー応募してから、GTM×GA4×BigQuery/CDP周りのオンラインセミナー応募していることが分かりました。
→セミナーページに来た瞬間、温度感が高い模様。
→他のセミナーや、資料レコメンドが有効な可能性
→WEB接客が有効か!?
その他にも、自社保有データを用いた、n1の属性/興味関心を明らかにすることで
より顧客のイメージを可視化することが可能です。
GTM×GA4×BigQueryによって、サーバーサイドcookie単位でGA4ログ×自社保有データと紐づけることで、より詳細なn1解析を行えるようになりました!
また、BIツールで可視化することで、GA4の管理画面を見たり自社ダッシュボードを見たりなどの
手間がなく、データを一元管理することも可能です。
● ご紹介まとめ
■本日ご紹介した事例の関連サポート
・GA4導入サポート
・GTMタグ設置サポート
・BigQueryエクスポート設定サポート
・BigQueryのデータを活用したSQL分析サポート
・BigQuery機械学習サポート
※BQ以外にも、弊社自社開発機械学習ツールなども活用可能
・BIツールを用いた可視化サポート
・GCP認定パートナー、リセール可能
⇒ニーズに合わせた分析と可視化、施策提案までサポート可能です
その他にも、下記コラム記事でGA4についてご紹介しているので是非ご覧ください!
▼GA関連コラム記事
⇒Googleアナリティクス4(GA4)とは?導入とそのポイントについて<前編>
⇒Googleアナリティクス4(GA4)とは?移行とそのポイントについて<後編>
▼GTM×GA4×BigQuery関連コラム記事
⇒GTM×GA4×BigQuery|サーバーサイドcookie単位でUB集計してみた
⇒GTM × GA4 × BigQuery|バスケット分析による鉄板コンテンツ
⇒GTM×GA4×BigQuery |データ統合の基本!マッピングテーブル構築
▼GA関連サービス
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※DC社では、他にもGA4の導入、導入後の活用施策、データを活用した機械学習をご提案させていただいております。ご興味がある方は下記問い合わせ先にご連絡ください。
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