2022.08.09 コラム
GTM×GA4×BigQuery|バスケット分析による鉄板コンテンツ
● はじめに
本記事は、マーケティング業務に従事している方であれば一度は聞いた事や
触れた事のあるGoogleAnalytics(GA)とGoogleBigQueryを活用した
データ分析事例についてご紹介しております。
DataCurrentでは、クッキーレス対策のひとつとして、Googleソリューションを活用したマーケティング基盤の構築支援を提供しています。クッキーレスに対応したデータ取得方法のみならず、そのデータを活用した機械学習、ダッシュボード開発、分析支援などをサポートします。
本記事では、分析支援についてご紹介致します。
● こんな方におすすめ
- 自社のデータだけでも深掘りできる環境を持ちたい
- 管理画面だけでは施策に活かしづらい
- データを活用して機械学習を実施したい
● 従来とGA4の違い
① BigQueryの連携が可能
BigQueryとはGoogle Cloud Platform 内で提供されるサービスで、
大規模なクエリによるデータ解析をすることが出来る、データウェアハウスのことを指します。
BigQueryとの連携はこれまでのユニバーサルアナリティクス(UA)の場合、
有料版のGA360の契約をする必要がありました。
しかしGA4では無料アカウントでもBigQueryと連携することができ、
これまで以上に大規模かつ柔軟な分析が可能になりました。
②GTMのサーバーサイドcookieの活用も可能に!
GTM側でBigQueryエクスポート設定を行うことで、サーバーサイドcookieを
GA4ログと一緒にBigQueryに格納し、活用することが可能になりました。
● 今回の分析目的
- 目的
資料請求に至りやすいユーザーのページ閲覧傾向を知りたい! - 背景
管理画面では集計後の結果のみの可視化であるため
GA4のログがたまったBigQueryを使用して、様々な分析をしてみる。
●実際の分析手順
早速BigQueryで集計開始・・・・!
前回で、GA4ログをBigQueryから抽出するクエリはUNNEST構文を
使ったらよいことが分かった!!今回はそれを活用するぞ~!!
▼GTM×GA×BigQueryコラム
⇒GTM × GA4 × BigQuery|サーバーサイドCookie単位でUB集計してみた
ページ閲覧傾向を知るにはどうしたら良いだろう・・・?
バスケット分析という手法を用いるのが、お勧めですよ!
- バスケット分析とは
特定の商品とあわせて購入される商品を分析する解析手法のこと。
そのため、商品の相関性を分析することが主な目的となることが多い。
購買につながりやすい商品、「よくあわせ買いされやすいもの」を見つけることが可能。
今回は、DataCurrent社のどのページを組み合わせて閲覧したら
資料請求に至りやすいか分析してみるぞ!
▼バスケット分析事例
⇒サイトアクセスログを活用した顧客分析による 見込み顧客の可視化【フィットネス企業事例】
● バスケット分析手順
Step1:集計対象カラムをBigQueryににて抜き出し
└サーバーサイドcookieとイベント名とURL)を抜き出し
※user_pseudo_id=サーバーサイドcookie / event_name=イベント名 / page_location=URL
前回コラムでも、注意があった特別なログフィールドを含んでいるGA4のデータは
必ず前処理の抽出が必要になります!
SELECT user_pseudo_id,event_name, (select case when p.value.string_value is not null then safe_cast(p.value.string_value as string) else null end from unnest(event_params) p where p.key = "page_location") dc_url FROM `sample_table` GROUP BY 1,2
Step2:page_viewイベントのみで集計
└DataCurrent URLの組み合わせで確認
ID×イベント単位で集計しているのでイベント名はpage_viewに絞ろう!
SELECT user_pseudo_id,dc_url FROM table1 WHERE event_name = ‘page_view’ GROUP BY 1,2
Step3:cvポイントを決めて、CV定義
└弊社機械学習ツールvizの紹介資料と資料請求をCVポイントとする。
SELECT user_pseudo_id,’1’ AS cv FROM table1 WHERE dc_url like ('%https://www.datacurrent.co.jp/documents/%' or dc_url like '%https://www.datacurrent.co.jp/viz/%') GROUP BY 1,2
Step4:pv数とcv数を各urlの組み合わせで集計(ID単位)
同じURLの組み合わせが出力されないように、having句で
重複がないように出力してます!
SELECT t1.user_pseudo_id,t1.dc_url as dc_url1,t2.dc_url as dc_url2, CASE WHEN t3.cv = '1' ELSE '0' END AS cv_flag,count(*) as pv, from table2 as t1 left outer join table2 as t2 on t1.user_pseudo_id = t2.user_pseudo_id left outer join table3 AS t3 on t1.user_pseudo_id = t3.user_pseudo_id group by 1,2,3,4 having dc_url1 < dc_url2
Step5:各URL組み合わせで最終集計
└cv確率が高いページ組み合わせを確認!
SELECT dc_url1,dc_url2,SUM(cv_flag) AS cv,SUM(pv) AS pv FROM D GROUP BY 1,2 ORDER BY 3 DESC
なんと!SQL分析内で、CV確率の高いコンテンツ組み合わせと
PV数を獲得出来ているコンテンツ組み合わせの確認が出来るんだね!
● データの可視化
<作成内容>
先ほどのSQL結果を用いて、ダッシュボードを作成致しました。
①組み合わせ、CV数が多い順ランキング
②散布図でCVとPV両方高い、鉄板コンテンツ分析
<結果>
①CV数ランキング
1位:TOPページ×サービス一覧を閲覧者
2位:TOPページ×会社紹介閲覧者
3位:TOPページ×会社概要・アクセス閲覧者
②CV×PV両者多いもの
└会社概要とTOPページ閲覧者はCVに達する可能性が高い
└TOPページ以外だと、会社概要とサービス一覧を確認している可能性が高い
<読み解きイメージ>
資料請求に至りやすいコンテンツ分析をすることは、
導線を考える上で、非常に重要ですね!
また、ダッシュボードを作成することにより、可視化/一元管理することも可能です。
● ご紹介まとめ
■本日ご紹介した事例の関連サポート
・GA4導入サポート
・GTMタグ設置サポート
・BigQueryエクスポート設定サポート
・BigQueryのデータを活用したSQL分析サポート
・BigQuery機械学習サポート
※BigQuery以外にも、弊社自社開発機械学習ツールなども活用可能
・BIツールを用いた可視化サポート
・GCP認定パートナー、リセール可能
⇒ニーズに合わせた分析と可視化、施策提案までサポート可能
その他にも、関連記事や事例をご紹介しているので是非ご覧ください!
▼GA関連コラム記事
⇒Googleアナリティクス4(GA4)とは?導入とそのポイントについて<前編>
⇒Googleアナリティクス4(GA4)とは?移行とそのポイントについて<後編>
⇒GTM × GA4 × BigQuery|サーバーサイドCookie単位でUB集計してみた
▼バスケット分析関連事例
⇒サイトアクセスログを活用した顧客分析による 見込み顧客の可視化【フィットネス企業事例】
▼GA関連サービス
》「GA4×Google Cloud×GTMを活用したクッキーレス対策」の詳細はこちら
※DC社では、他にもGA4の導入、導入後の活用施策、データを活用した機械学習をご提案させていただいております。ご興味がある方は下記フォームにてお問合せいただければと思います。
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