2024.09.05 コラム
SQLがかけなくてもマーケッターが分析可能に!よくある分析の悩みを生成AIの活用で解決へ
はじめに
マーケティング職や営業職などにおいて日頃から顧客情報、売上など様々なデータを分析して業務を行う中で色々な悩みがあるかと存じます。
今回はそんなマーケッターとしての悩みをGoogle Cloudの生成AI機能を活用したケーススタディのご紹介です。
マーケッターのデータ集計や分析作業の悩み
マーケッター自らデータの分析やレポート作成を行う際、ローデータをエクセルで関数やピポットを組み、グラフ化など加工する作業に奮闘している方たちはまだまだ少なくないと存じます。
様々なデータを掛け合わせて高度な分析を行いたいが、SQLを操作できない事からデータの抽出作業に進めない、組織の都合上SQLやプログラミングを用いた集計作業はエンジニアや情報技術部など、別部門の管轄領域となり依頼を行うルールや分業化された体制が引かれている、その際に気軽に依頼しにくい環境、または依頼しても時間を要してしまう。
などなど、
マーケティング担当として分析に取り入れたいアイディアはあるものの、自分のタイミングで分析を行う事やスムーズに日頃の業務に取り入れる事に課題を感じている声も少なくありません。
また良くないケースとして、マーケティングを担うことがメインミッションであるものの、結局は集計作業にほぼ時間を要し、業務の本質となる活動に時間をかけられていないという相談を弊社はよく受けております。
Google Cloud のデータキャンバスを活用したSQLの生成
今回はGoogleの生成AIを用いてSQLを必要としないデータ抽出方法のお話をします。
Google が提供しているBigQuery データキャンバスというサービスになります。
どういうものかというと、日本語で集計したい内容の指示を行い、その指示された文章によりSQLが書き起こされ、集計まで実行できるものです。
さらに集計したデータを棒グラフや円グラフなど、簡易的に可視化することができます。
つまりSQL操作スキルがほぼ皆無でもAI機能がSQLを自動的に書き起こしてくれる代物です。
ただし最低限、格納されているデータの中身(データテーブルの要素や各カラムに何の情報が入っているか)の理解は必要となります。
活用と操作イメージに関して
それでは実際の操作イメージを見ていきましょう。
※本操作画面は2024年9月5日現在になります。
今後アップデートによる機能拡張や操作画面が異なる場合がございます。
1:BigQueryより「データキャンバス」へアクセス
2:データキャンバスより任意のデータテーブルを選択
3:選択したテーブルが表示されます。
(※画像はテスト用サンプルデータになります)下部の「クエリ」をクリックします。
4:クエリを生成したいプロンプトフォームが表示されます
(集計を行いたい事や書き起こしたいSQLの作成指示を行います)
例えば、
「都道府県毎で、10月のブドウの出荷量を集計してください。出荷量の多い順番に並び替えてください」と日本語で指示を行ってみます。
5:指示に沿ったSQL文が表示され、実行ボタンを押すと集計されます。
参考:さらに集計したデータを「可視化」ボタンより簡易的にグラフ化することも可能です。
簡易的な操作イメージになりますが、分析を行いたいデータを準備した上で
複数のデータをかけ合わせたり、アイディア次第で用途は広がるかと存じます。
まとめ
SQLスキルが無くとも、分析の仮説立てから簡易的に集計をすることができ、分析方針の実現性を確認しながらマーケティングへ活用ができます。
またマーケッターに限らず、エンジニア職においても担当外のクエリ確認など、業務効率につながる利点もあり、それぞれの組織を横断したメリットからも共通認識を持ってAIの活用を目指せるポイントになります。
昨今、生成AIに関して、AWS(Claude 3)、azure、OpenAIなど色々あり、弊社はお客様環境に応じて色々と実装実績や環境に触れております。
今回はGoogle Cloud の拡張機能に触れました。
さいごに
データマーケティングを企業として推進する為に、膨大なデータをマーケッターやエンジニア部門など組織の垣根を超えた体制や共通の環境構築を目指す様々な取組が増えております。
しかし、推進している企業もスタートは小さな取り組みから始まり、切磋琢磨して成功事例を生み出していくから取組が徐々に大きくなり、今に至っています。
弊社ではCDP構築やマーケティング施策の設計など、デジタルやデータを用いたビジネスに関するソリューションを数多く提供しています。
お客様のビジネスの成長に向け、課題やスコープの発見からフェーズ問わず様々な形で支援を行っております。
また最終的な支援ゴールとして、企業自らDX推進に向けた仕組みを内製化で実現する事を目指しております。
デジタル領域やデータビジネスにおける課題やお悩み等、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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