2022.08.25 コラム
OneID構築で実現できるCDP活用事例の紹介
● はじめに
CDPと言えば企業の中で分散されている顧客データを1つに集約して
顧客一人一人の接点を時間軸で横断的に管理ができるというところが特徴です。
そんなCDPで重要になってくるのはOneID(統合ID)化です。
顧客1人のデータが複数のシステムにて分散管理されている場合、データによって識別IDが異なるケースが多々あります。
CDPではそれらのデータを名寄せし、顧客一人のデータを共通IDのもとに統合することができます。
今回はそんなOneIDを構築することでどんなことが実現できるのか実例を交えて説明したいと思います。
OneIDについては下記記事をご参考ください。
》Treasure Data CDPを活用したOneID(統合ID)構築1 OneID構築概要
①顧客データとLINE IDを組み合わせた施策活用
1つ目はCDPの顧客IDとLINEの顧客IDをOneID化するケースです。
CDPの中にLINEIDが入ってくる仕組みを構築することで
顧客IDとLINEIDをOneID化することが可能になります。
これによってCDPで作成したセグメントに対し、メルマガだけでなくLINEでも施策実行が可能になるので効果計測も可能になります。
例えば年代x性別でセグメントを作り、それぞれメルマガとLINEにて配信します。
それによってどの年代x性別はLINEの方が効果が出やすい、メルマガの方が効果が出やすいのかを検証し セグメント別で最適なアプロ―チ方法を分析することが可能になります。
②各ブランド・サービスの利用状況分析
2つ目は1人のユーザーが複数自社ブランド・サービスを利用している場合、それぞれ異なる顧客IDが付与されているときにOneID化するケースです。
こちらはOneID構築をすると1人のユーザーがどのブランド・サービスを利用しているのかを把握することが可能になります。企業としてはユーザーに複数ブランド・サービスを利用して頂いてクロスセルを達成したいと思います。
複数のブランド・サービスを利用している高LTVユーザーの特徴を分析するのにOneID化は不可欠で
その分析結果から、1つのブランド・サービスしか利用していない人でも高LTVユーザーと同じ行動をしている傾向がある人のセグメントを作成し、別ブランド・サービスを訴求することでクロスセルを実現し、LTVの高いユーザーを増やして行くことが可能になります。
③オンオフ統合でのOneID化
3つ目は店舗とECサイトで別の会員基盤を持っているケースです。
1人のユーザーが店舗とECサイトの購入でユーザーIDが別になっていると
ユーザーベースでの売上を把握することが出来ません。
そこでOneID化をするために名前や生年月日、メールアドレスなどをKEYにして
ユーザーを判別することでOneIDを構築することが出来ます。※下図はメールアドレスをKEYにしています。
OneID化をするとオン/オフラインでのユーザーの行動が明らかになるので
例えばECサイトを閲覧してから来店して商品を購入したなど
時間軸でのユーザーの行動を見ることが可能になり、深い分析が出来るようになります。
● さいごに
今回はCDPでOneIDを構築すると実現できる活用事例を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容以外でも業種や施策によって活用できる幅は様々だと思いますが
OneID構築をすることでユーザーや商品単位で横断して把握することが出来ることは
今までの分析の幅を大きく広がることが出来ますので是非OneIDはCDPで構築していただきたいです。
弊社ではこういったOneID構築や活用支援のサービスを提供はもちろん、既にCDPを導入されていてOneID構築やマッピングテーブルを作成したいといったピンポイントなご要望についてもお手伝いが可能でございます。CDPに関するお悩みがあればいつでもご相談ください。
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本件に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp
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