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CDPでOneID(統合ID)を構築することのメリット

● はじめに

CDPと言えば企業の中で分散されている顧客データを1つに集約して
顧客一人一人の接点を時間軸で横断的に管理ができるというところが特徴です。

》【はじめてのCDP】初心者でもわかるCDPの基本

そんなCDPで重要になってくるのはOneID(統合ID)化です。
顧客一人のデータが複数のシステムにて分散管理されている場合、データによって識別IDが異なるケースが多々あります。
CDPではそれらのデータを名寄せし、顧客一人のデータを共通IDのもとに統合することができます。

今回はそんなOneIDを構築することでどんなメリットがあるのかを説明したいと思います。

OneIDについては下記記事をご参考ください。
》Treasure Data CDPを活用したOneID(統合ID)構築1 OneID構築概要

● OneIDのメリット

OneIDを構築することでどんなメリットがあるかを話したいと思います。

<ケース① メーカーの場合>

例えばメーカーの場合、複数の商品やサービスを保有していたり、それぞれの管理方法や管理部署が異なっていたりする場合があります。
そうすると、同じ顧客のデータでも以下のようなことが起きる可能性があります。

■データの課題

  1. 各商品やサービスによって顧客データを管理しているシステムが異なる
    = データが分散している
     
  2. 各商品やサービスごとにWEBサイトのドメインが異なる
    = ドメインを跨いだデータ管理ができない
     
  3. 会員サイトごとに管理部署が異なり、別々の会員IDが付与されている
    = 一人に対して異なるIDが振られている

この場合、顧客一人の情報を商材やサービスを跨いで横断的にみることが難しく、断片的にしか顧客を見ることができないという現象が生じます。

そこでOneIDで各顧客に対して共通のIDを振ることによって、各商材/サービス・WEBサイトを横断した利用状況を分析することができます。

例えば、商品Aと商品Bを使用している人は商品Cも使用する可能性が高いなど、商材を横断して購入状況を分析することが可能です。
そうすることで、クロスセルを実現するための施策を実行するなどマーケティングへの活用を検討することができます。

<ケース② アパレル業種の場合>

アパレルなどのECサイトと実店舗を持つ企業だと、オンライン・オフラインデータが統合できていないケースもあります。

例えば、ECサイトで商品を閲覧してから実店舗で実物を見てサイズ感を確かめてから購入するようなケースも考えられます。

オンライン・オフラインデータが統合されていない場合、それぞれの売上への貢献を可視化できないことから、企業の中で販売戦略を最適化できていない、販売チャンネルがお互いに競合化してしまっている、といった状況も考えられます。(店舗では販売目標があり、ECサイトで購入をされると店舗の売上には繋がらないなど)

オフラインのデータを、例えば店舗来店・購入時にアプリを提示して取得している場合、そこで得た会員IDとECサイトのIDをCDPで名寄せしOneID化することで、ECサイトでの購入情報とオフライン店舗来店/購入データを一元管理することが可能です。

そうすることで、それぞれの貢献度を可視化することができ、販売戦略の最適化を図る足がかりになります

このように、データを統合し顧客一人を多角的にとらえ、マーケティング施策・販売戦略に活用するためには、OneID化を実現していくことが重要です。

● さいごに

CDPでOneID化することのメリットについて、いかがでしたでしょうか?

OneID化することで、顧客ひとりに対する様々なデータを統合することができ、より高度な分析やマーケティング施策を展開することが可能となります。

弊社ではCDPのツール選定から構築、活用までを一気通貫でご支援させていただいております。
CDPは導入していてるがOneID化ができていない、課題があるなど、CDPに関するお悩みがあればいつでもご相談ください。

》CDP総合支援サービス ~構想・構築・活用~ のサービス資料はこちら

》CDP開発サービス資料はこちら

CDP Makerサービス資料イメージ

本件に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp

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