2022.10.18 コラム
CDP導入後によくある課題~IDの紐づけ~
● はじめに
CDPと言えば企業の中で分散されている顧客データを1つに集約して
顧客一人一人の接点を時間軸で横断的に管理ができるというところが特徴です。
そんなCDPで重要になってくるのはOneID(統合ID)化です。
顧客1人のデータが複数のシステムにて分散管理されている場合、データによって識別IDが異なるケースが多々あります。
※OneIDについては下記記事をご参考ください。
》 Treasure Data CDPを活用したOneID(統合ID)構築1 OneID構築概要
しかし、社内のDBなどに蓄積されている情報がひとつのIDで突合できないことがよくあります。
今回のコラムでは、せっかくCDPを導入したのにうまく活用できない、、、という導入後の例を参考にしながら、事前に確認、解消しておくべき点を紹介いたします!
導入後に起こりうる課題①~名前の名寄せ~
自社の顧客データを分析したいと思い、CDPを導入しました。
しかし、、、
例えば名前や生年月日などで名寄せをするケースが多いかと思いますが
システム別で姓名のデータの入り方が下図のように異なる場合があるので
それぞれ統一した形で前処理を行い、突合してあげる必要があります。
こういった技術的な部分については自社だけでなく対策を考えるパートナーが必要になります。
導入後に起こりうる課題②~商品名の名寄せ~
店舗とECサイト両方で商品毎の総売上を把握したい!
しかし、店舗とECサイトで商品IDが異なるため比較するときのSQLが複雑に。
このように商品のIDが店舗とECサイトで別システムで管理されていることから商品IDが異なるケースはよくあります。
このような場合、それぞれの商品を突合するために商品名や共通するものを探し、
それをKEYにしてマッピングテーブルを作成する必要がございます。
それによって店舗とECサイトを合わせた商品毎の売上や比率などの分析を行うことができるようになります!販売経路で管理しているシステムが異なる場合はデータを必ず確認しましょう!
導入後に起こりうる課題③~データ取得方法の見直し~
顧客データとWebサイト上での行動を紐づけしたくCDPを導入しました。
しかし、WebサイトのCookieと顧客データを紐づけられるようなデータ取得が出来ていなかったため
Webサイトの情報と顧客データは別々で取り扱う形になってしまいました。。。
この場合、例えばログインシステムがある場合はログインしたタイミングでCDPのタグが発火したときにログインIDや顧客ID等のユーザーを把握できるようデータ取得の設計・開発が必要になります。
これを行うことでタグ発火時にCookieと顧客IDなどの情報が1レコードとして取得できるので
こちらもマッピングテーブルができる仕組みになります。
こういった開発については社内リソースで行うのは困難なことが多いのでパートナーと協力することをオススメします。
● さいごに
今回はCDP導入後に陥りやすい課題について、よくある事例をもとに紹介しましたが、いかがでしょうか?
CDPはWebサイトのデータや店舗のデータ、各システムなどを横断して把握でき、分析の幅を大きく広げることが出来ます。
とても魅力的ですが、事前にパートナーの支援のもとCDPを導入をすることは、後々その活用の幅を大きく広げることになります。
弊社ではこういったCDP導入や活用支援のサービスを提供はもちろん、CDPのツール選定からもお手伝いが可能でございます。
CDPは導入していてるがうまく活用できていないなど、お悩みがあればいつでもご相談ください。
》CDP総合支援サービス ~構想・構築・活用~ のサービス資料はこちら
本件に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
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