2021.12.22 コラム
【はじめてのCDP】初心者でもわかるCDPの基本(機能・活用編)
CDPとは
CDPとは、Customer Data Platform(カスタマーデータプラットフォーム)の略であり、顧客に関するデータ統合基盤で、自社の顧客データを収集・蓄積し、一人ひとりに紐付く属性データや行動データを統合するプラットフォームのことを指します。
CDPの導入メリット等を知りたい方は「【はじめてのCDP】初心者でもわかるCDPの基本」をご参照ください。
CDPの機能
前回の記事でも少し触れましたが、CDPの主な機能は、データを「収集」し、「統合」「管理」することです。
そしてその収集したデータを外部へ連携することで、顧客へ様々なアクションができるようになったり、データの可視化を簡単に行うことが可能になります。
今回の記事では、この「収集」「統合・管理」について、もう少し深く解説をしたいと思います。
後述では、CDPを活用した事例もご紹介いたしますので、是非最後まで読んでいただければ幸いです。

CDPの機能「収集」
CDPを導入してまず一番初めに行う事は、データの収集です。
あらゆる顧客データをCDPに投入し、多方面から分析ができるような準備を始めます。
具体的には・・・
顧客データ | 顧客氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、年齢 等 |
Webの行動履歴データ | 訪問ページ、クリック、滞在時間、コンバージョン、離脱、直帰 等 |
アプリのデータ | アプリ登録有無、ログイン日時、ログイン回数、利用内容 等様々なシステムに分散された顧客データを一元管理できる |
その他にも、アンケートのデータや広告配信履歴、資料請求有無や購入履歴等 企業が保有する顧客のあらゆるデータを収集しCDPにデータを投入し蓄積します。
CDPの機能「統合・管理」
データの収集が完了したら、次は様々なデータソースの情報を1つのデータソースに「統合」し、データ活用をしやすくする処理を施します。
例えば、各システムで共通するキーがない場合、CDPで名寄せし、共通する顧客IDを作成しOne ID化することで顧客の管理がしやすくなります。
共通する顧客IDができることで、これまで知る事のできなかった新しい顧客の行動パターンや興味関心等が分かります。
それにより、顧客への理解が深まることで、1 to 1コミュニケーションがしやすくなる等メリットが多くあります。
CDPの活用事例
それではCDPを導入したら何ができるのか、またどのような活用方法があるのかを簡単にご紹介します。
<分析例>ペルソナ分析 |
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自社データに合わせて外部データを活用することで、
企業に訪れる顧客がどのような趣味趣向があるのか、どんな性格の顧客かを分析できる。

<施策実行例>CRM |
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分析結果から顧客セグメントを作成し、顧客のニーズに合わせたコミュニケーションが可能。
メール配信やプッシュ通知等

<可視化例>ダッシュボード |
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ダッシュボードを構築し、分析したいデータを可視化することができる。
可視化に時間をかける必要もなく、ビジュアライズされたデータを見ることで分析もしやすい。

このように、CDPを導入することで分析がしやすくなり、顧客理解が深まることで施策活用の幅も広がります。
ダッシュボードを活用した分析事例について、もっと詳しく知りたい方は「ダッシュボードを活用したデータ分析効率化事例集」も合わせてご覧ください。
まとめ
CDPの役割・できることとは…
✓ 分散されたデータを「収集」し分析データの土台を作れる。
✓ 様々なデータソースを一つのデータ基盤で「統合・管理」ができる。
✓ 分析、施策実行、可視化まで一気通貫でできる。
今回はCDPの基本(機能・活用編)についてご紹介しました。
CDPがどんなものか、またメリットについて、前回の記事( 「【はじめてのCDP】初心者でもわかるCDPの基本」 )をご覧になっていない方は、是非ご一読ください。
DataCurrentでは、CDPツールの選定から構築、運用、活用まで一気通貫で支援しています。
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