2020.12.14 事例
ダッシュボードを活用したデータ分析効率化事例集
「毎回エクセルでグラフ作成等の集計を行っており、レポート作成に時間がかかる。」
「 CDPを導入しているが、SQLなど分析・集計スキルがある人材が限られており、データ分析が滞りがち。 」
こんなお悩みはありませんか?
BIツールを使って分析ダッシュボードを構築し、集計をある程度自動化することで、レポート作成業務を効率化することが可能です。
また、ダッシュボードを使うことで、SQL等の集計スキルがない人でも簡単にレポートを作成することができます。
今回は、ダッシュボードを活用しデータ分析を効率化した事例をご紹介します。
1.記事コンテンツ分析ダッシュボード(出版メーカー様事例)
2.POSデータ分析ダッシュボード(メーカー様事例)
3.広告分析ダッシュボード(DataCurrent自社事例)
1.記事コンテンツ分析ダッシュボード(出版メーカー様)
出版メーカー様の事例では、複数のデータソースからコンテンツ閲覧者のユーザー像を可視化するダッシュボードを構築しました。
● 課題
出版メーカー様は、企業様とのタイアップコンテンツをレポーティングするにあたり、以下の課題を抱えていました。
- タイアップ記事のレポートはPV・UB・Click数をベースにしており、タイアップ広告の評価が偏ってしまっていた。
また、次回施策提案に繋げる材料が少なかった。 - レポート作成において、担当者が都度Googleアナリティクスからタイアップ記事毎の結果を集計しており、作業負荷が発生していた。
これらの課題を解決するため、ダッシュボードを作成しました。
● ダッシュボードのポイント
サイトのアクセスログ、記事解析データ、外部データを使ったユーザー属性情報、Googleアナリティクスの情報から得られるPV、UB、読了データなど、すべてのデータをCDPに格納し、それらをひとつのダッシュボード上で確認ができる仕様にしました。
● 結果
記事コンテンツ分析ダッシュボードを構築することにより、以下のような結果が得られました。
- タイアップ記事レポートのリッチ化
これまでPV・UB・Clickをベースに広告評価を行っていたが、コンテンツ閲覧者の特徴(記事閲覧傾向や属性)が可視化できることで次回施策の検討材料が増えた。 - レポートの効率化
運用担当者が数クリックでレポートをPPTベースでダウンロードできるようになったため、レポート業務の時短につなげることができた。
!その他ポイント!
コンテンツマーケティングを行っている企業様にもおすすめ!
Googleアナリティクスでコンテンツ閲覧者のサイト内行動を分析されている企業様が多いと思いますが、それだけでなく、ユーザー属性や興味関心といったデータも紐づけて分析することで、次回のコンテンツ企画の材料として活用することが可能です。
DataCurrentでは、そういった属性データの調達・提供も行っています。興味ある方はお問い合わせください。
2.POSデータ分析ダッシュボード(メーカー様)
メーカー様の事例では、POSデータを活用していくために、
データを小売店別、ブランド別、商品名別等様々な角度から自社及び競合の売り上げ状況を分析できるダッシュボードを構築しました。
● 課題
POSデータは購入しているものの、各支店/営業担当で散らばっており、
データの利用方法や粒度がそれぞれ異なるため、会社全体としてきちんと活用しきれていない状況でした。
そこで、会社としてPOSデータをきちんと活かし、分析利用していくためにダッシュボードを作りました。
● ダッシュボードのポイント
まず、各所に散らばっていたPOSデータを一つのダッシュボードで統合管理し、小売店別、ブランド別、商品別の売り上げ状況が簡単に分析できる環境を実現しました。
さらに、フィルタ機能を使いエリア別、業態別、商品カテゴリ別、ブランド別、小売店別でデータを絞ることにより、あらゆる視点から販売状況を分析することを可能としました。
また、自社だけでなく競合の売上データも含んでいるため、市場全体の傾向を把握することができるツールを目指しました。
● 結果
POSデータ分析ダッシュボードを活用することで、自社商品と競合商品の売り上げ動向の把握、
その後の営業戦略策定・自社コンテンツの充実、商品開発に役立てることができ、強力なマーケティングツールの構築に成功しました。
3.広告分析ダッシュボード (DataCurrent自社事例)
弊社では、複数媒体の広告配信結果を一つの画面で管理できるようにダッシュボードを作成し、日々の広告運用に役立てています。
● 課題
弊社では、以下課題を抱えていました。
- 複数媒体にて広告出稿を行っているが、レポート作成はエクセルで都度作成していたため、その度に集計作業が発生。
- 媒体ごとに運用担当者が異なり、配信結果を一元管理できていなかった。
- 月次でレポート作成しているため、長期視点で評価するためには、四半期/半期ごとに再度集計しなおす必要があった。
- 基本的に運用担当者しか広告配信結果がリアルタイムで確認できず、マーケチームの一部しか関与できていない状態。
これらの課題を解決するために、広告分析ダッシュボードを作成しました。
● ダッシュボードのポイント
分析目的に応じて、サマリ、各媒体の粒度でダッシュボード作成しました。
媒体横断で全体評価したい場合は <サマリダッシュボード> を、
各媒体毎のメニュー、ターゲティング、クリエーティブなどの詳細を評価したい場合は <各媒体詳細ダッシュボード> を活用しています。
また、過去の配信結果をすべて蓄積していくことで実績推移を一目で把握することを可能としました。
フィルタリング機能を活用し、期間を絞ることで月次、四半期ごとなど瞬時に結果を出すことができます。
<サマリダッシュボード> <各媒体詳細ダッシュボード>
● 結果
広告分析ダッシュボードを活用することで、以下結果が得られました。
- レポート作成の効率化
都度集計が不要であること、また期間を指定することで月次、四半期など、用途に応じた分析結果の出力が可能なため、レポート作成の効率化につながった。 - 複数媒体を横断して配信結果を一元管理
これまで各媒体バラバラにレポーティングを行っていたが、一つのダッシュボードで一元管理することによって、全体評価がしやすくなった。 - 運用担当者以外のメンバーも簡単に実績確認ができるように
広告管理画面に普段触れないマーケチームメンバーが、ダッシュボードを見るだけでいつでも広告配信結果を確認できる状態を実現。
!その他ポイント!
複数の広告会社経由で広告配信をしている企業様にもおすすめ!
たくさんの広告会社とお付き合いをしている場合、レポート項目やフォーマットがばらばらになりがちですが、ダッシュボードのデータ蓄積粒度に合わせて各広告会社から配信結果をもらうだけで、複数の広告会社×複数媒体の広告配信実績を一つの画面で管理することができます。
ダッシュボードをうまく活用することで、マーケティングの総合評価が可能となります。
さいごに
活用先の部署や担当者ごとに必要なデータを集計し、抽出・分析を容易にするためのダッシュボードを作成するには、
複数データの連携・整備、アウトプットの設計が重要となってきます。
DataCurrentでは、様々な用途に合わせたダッシュボード開発をサポートしています。
お気軽にご相談ください。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp