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そのServer Side Cookie、最新のSafariの影響で7日間で破棄されていませんか?(活用編)

はじめに

前回のコラムではサーバーサイドGTMやTreasureDataなどで発行ができる旧ServerSideCookie(SSC)においても最新のSafari16.4からは7日間で破棄されてしまう仕様になっている点と、それに対する対応策として弊社の最新ITPに対応したSSC採番技術(最新ITP対応Cookie)というご支援がある点を紹介をさせて頂きました。

今回はその最新ITP対応CookieのSSCを使用するとどんなことに活用できるかについてお話したいと思います。

※前回のコラムはこちら

そのServer Side Cookie、最新のSafariの影響で7日間で破棄されていませんか?

最新ITP対応Cookieの分析方法

SafariやiOSにおいてITPの影響を受けないSSCである「最新ITP対応Cookie」を利用して現在サイト行動ログを取得しているGA4などのアクセスログと組み合わせると以下のような活用が可能になります。

■ WEB行動の精緻な分析(会員登録前のWEB行動データ)

■ 施策評価

  • 施策プラットフォームを横断してユニークなMicroCV/CV計測
  • 施策プラットフォーム間での重複を排除した精緻なROAS評価
    ・会員登録後の購入情報と突合

■ 外部データ活用

  • 最新ITP対応Cookieをサイトアクセスタグに付与して外部データと自社データを突合

それでは順を追ってご紹介します。

1.WEB行動の精緻な分析

通常はGA4などのアクセスログでWEB行動を分析されるかと思いますが、ITP等の影響で1stPartyCookie(旧SSC)は7日間しか保持できないことについては前回のコラムにてお話しました。

そのため、前回の訪問から次回訪問の間に7日間以上経過してしまうと同一人物と識別するのが難しくなってしまいます。

最新ITP対応Cookieを使用してGA4に弊社のITP対応Cookieで採番したSSCIDを付与すると、GA4のログデータにITPの影響を受けないSSCIDを計測することができるので今までのアクセスログを使った分析において1ユーザーを長く捉えることができ、より精緻に顧客行動を把握することが可能になります。

※2025年3月24日現在

最新ITP対応Cookieを使用した顧客行動把握

これにより、CVに至ったユーザーがCV前の行動としてどの広告流入から入り、
どのコンテンツを閲覧してCVとなったのかを精緻に分析することが可能になります。

2.広告評価

GA4のパラメータの情報とSSCIDを掛け合わせることで「1.WEB行動の精緻な分析」で紹介した
CVまでの行動に加えて広告流入元がどのプラットフォーム経由なのかを集計することが可能になります。

プラットフォームを横断した広告評価

このような形でプラットフォームを横断して分析ができるので、CVやWEB行動に貢献していたのはどの媒体なのか、
どのようなプラットフォームの組み合わせだとCVに繋がりやすいのかを分析することができます。

さらにはCV後の契約や売上金額などのデータと突合すると媒体毎にROASで評価することも可能になります。

媒体毎のROAS評価

3.外部データ活用

CDP等を構築されている企業は自社顧客の深堀をするにあたって、自社データのみでは顧客の志向性などの深堀に限界を感じてしまうケースがよくあります。そのため、顧客像の補完として外部データの活用にご興味をお持ちいただく企業様が増えております。

DataCurrentでは、Cookie有効期間の延長に加え、外部データ提供(Exchange事業)も行っており
顧客データの補完も実現可能です。

DataCurrentのExchange事業

一方で、外部データと自社1stPartyDataを突合するためにはCookieなどをKEYにするケースが多いかと思いますが、上記で述べているようにSafariユーザーの場合、1st Party Cookie / 旧SSCだと保持期間が過ぎてしまうとCookieIDが変わってしまうためうまく突合することができません。

しかし、最新ITP対応CookieとDataCurrentデータを使用すれば計測タグでSSCIDを取得することが可能なため、SSCIDをKEYにして突合することができるので外部データと自社顧客データを突合することが可能になります。

最新ITP対応CookieとDataCurrentデータを使用したSSCIDの会員データ突合

最新ITP対応Cookieの活用で期待できること

  • 自社顧客を深く知ることで、企画戦略~ターゲティング戦略に活用
  • リターゲティング配信に活用
  • 外部データの嗜好性をもとにセグメント分類し、ID単位で広告配信が可能
  • 自社顧客に対して顧客特徴で分類したCRM施策の実施

さいごに

今回のコラムでは「最新ITP対応Cookie」を導入した後の活用事例を紹介させていただきました。

最新のSafari(ITP)の影響を受けないでWEB行動を分析できる機能に加えて広告評価や外部データとの突合ができるKEYにもなるので、より顧客の深堀をしていくのに活用できるソリューションとなっております。

是非今後のデータ活用に向けて導入をご検討ください。

また、今回紹介させて頂いた「最新ITP対応Cookie」の詳細は下のリンクからダウンロードが可能になりますので是非ダウンロードしてみてください。

》【ダウンロード】最新ITP対応Cookie

【ダウンロード】最新ITP対応Cookie

DataCurrentでは、上記以外にもデータ基盤構築はもちろん、データ活用(課題洗い出し、分析、施策設計、効果検証)支援も行っております。

短期施策を行いたいが、自社での知見がない方、課題の洗い出しから全てを担ってほしい方、一緒に進めながら社内の内製化もサポートしてほしい方、DataCurrent社へお気軽にお問い合わせください。

また、今回紹介した最新ITP対応Cookieの利用方法の1つに紹介させて頂いた
外部データの活用について、自社顧客を深堀するためのソリューションとして
下記サービスも是非ダウンロードいただけますと幸いです。

》【ダウンロード資料】外部データ活用サービス「DataCurrent Data Exchange」

【ダウンロード資料】外部データ活用サービス「DataCurrent Data Exchange」

本件に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp

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