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【いまさら聞けないデータ活用】CDPって?何ができるの?

●CDPとは

Customer Data Platformの略称で、自社に蓄積している顧客のデータや外部のデータを統合管理して、マーケティング等に活用するための基盤のことです。
様々なデータを収集・統合し、顧客分析を行ったり、外部ツールに連携することでデータを活用したコミュニケーション施策を行うことができます。
CDPを提供するベンダーは数多く存在しており、国内ではTreasure Data CDP(トレジャーデータ株式会社)やINTEGRAL-CORE(株式会社EVERRISE)等が多く導入されています。
顧客個人単位でデータを取扱うことが特徴で、精緻なデータを活用した分析・施策を実現できます。
一方で、データプライバシーに配慮した基盤設計・運用も重要になります。

●導入すると何ができるようになるの?

顧客とどのような接点をもっていて、どのようなデータやツールを活用するかによって、できるようになることは異なります。
CDPとその他ツールを連携した施策によって、どういった効果が得られるかについて簡単にご説明します。

施策期待効果
自社サイト・アプリ内の行動や顧客属性データ、アクションログを活用した広告配信
《 連携先》 広告配信プラットフォーム(SNS、DSP、アドネットワーク等)
広告配信の最適化
顧客毎にカスタマイズしたメール配信・プッシュ通知
《連携先》 MAツール、CRM
新規獲得効率UP
引き上げ率UP
自社サイト・アプリ内でのレコメンド配信(コンテンツの出し分け)
《連携先》 サイト、アプリ、Web接客ツール、ECツール等
サイト・アプリ内回遊率UP
サイト・アプリ来訪頻度UP
自社ECサイト購買率UP
実店舗や自社サイト・アプリ等複数チャネルのデータを掛け合わせた、顧客データの統合分析
《連携先》 BIツール、解析ツール
商品・コンテンツ企画高度化
ターゲット設計の精緻化
外部データと自社データを統合した確度の高い顧客カルテ作成
《連携先》 営業支援システム(SFA等)
対面営業時の成約率UP

●導入したら何をすればいいの?

CDPを導入してすぐに施策を行えるわけではなく、データを取り込んで施策に活用できるような状態にする必要があります。
CDP導入後にどのようなプロセスで進めていき、各プロセスで発生するタスクと必要な人的リソースについてご説明します。

ステップ1

データを取り込んで蓄積する

環境構築プロセス詳細タスク人的リソース
データ要件定義・データ利活用の方針策定
・保有データ、新規取得データの整理
・データ間のリレーションの確認
・基盤システムとの連携
・マーケティング担当
・ITシステム担当
・事業部担当
プライバシーポリシー・規約の改定・取得データの利用用途検討
・データ利用・取得ポリシーの策定
・法務担当
・マーケティング担当
・事業部担当
データ取得設計・I/F仕様確認(既存システム、外部ツール等)
・データ仕様・取込方法確認(カラム、スキーマ等)
・DB/テーブル格納設計
・データ間のリレーション設計
・PIIデータの加工設計(ハッシュ化、匿名化)
・ITシステム担当
・データ解析担当

・マーケティング担当
データ取得実装・構築・タグ・SDK・API実装(Javascript、SDK等)
・マッピングテーブル構築(別IDとのマッピング)
・ログテーブル構築(アクセスログ、実績ログ等)
・マスタテーブル構築(顧客マスタ、商品マスタ等)
・ITシステム担当
・データ解析担当

ステップ2

分類・加工し施策に使えるデータにする

環境構築プロセス詳細タスク人的リソース
データ加工・整形・データパイプラインの設計
・データパイプライン構築
・データクレンジング
・リレーション構築(名寄の処理)
・SQL、Python等を用いた加工・整形
・セグメンテーション
・データ解析担当
・ITシステム担当
アウトプット設計・外部ツールの連携仕様設計
・データ処理の自動化/高度化
・データ解析担当
・ITシステム担当

ステップ3

各種ツールやプラットフォームに連携し、分析・検証や施策に活用する

環境構築プロセス詳細タスク人的リソース
アウトプット連携・広告配信プラットフォーム連携
・自社システム連携(自社メディアレコメンド)
・各種外部ツール連携(CRM、MA、BI等)
・データ解析担当
・マーケティング担当
分析/可視化・SQL、Python、BIツール等による統合データ可視化・データ解析担当
・マーケティング担当
施策設計・顧客セグメントの定義
・マーケティング施策立案
・業務高度化の方針立案
・マーケティング担当
・データ解析担当
施策実行・PDCA・データに基づき適切な施策を実行
・施策の効果検証
・マーケティング担当
・データ解析担当

CDPを導入して、プロジェクトを立ち上げてから施策に落とし込むまでには、専門的な知識・スキルや部門横断での人的リソースが不可欠です。

さらに、CDPを最大限活用して施策実行の高度化やPDCAを通じて成果を上げるためには、大規模なプロジェクト体制やコスト調達が必要となります。

●さいごに

CDPの本導入にあたっては、どのくらい成果が上がるか予測が難しい中で長期的な計画を立てるのは難しいという要望も多くいただきます。
そこで、「まずは試してみたい!」「CDPを導入して自社にフィットするか分からない!」という企業様向けに、
トライアル環境をご用しております。

弊社ではトライアル環境内でのCDP活用の検証を半年〜1年間程度行い、本導入に向けた計画策定のフェーズからサポートいたします。
また、既にCDPを導入済みで、「CDPを運用するリソースが足りない!」「CDPを活用した施策に課題がある」といった企業様向けにも、
様々なパッケージをご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

》CDP総合支援サービス ~構想・構築・活用~ のサービス資料はこちら

本件に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp

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