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【テックコラム】Vertex AI Agent Builder で Google ドライブをデータストアにした社内情報検索を試してみた

● はじめに


こんにちは、DataCurrent のジョージです。

2024年4月、Vertex AI Search and Conversation として検索やチャット、レコメンドのアプリケーションを簡単に作成するための機能を提供していたサービスが Vertex AI Agent Builder として進化したことが発表されました。

弊社は以前よりこのサービスは企業のDXを強力に推進する可能性を持っていると確信しており、様々なクライアントや自社に積極的に提案、導入してきました。

そんな Vertex AI Agent Builder に最近気になるアップデートがありましたのでご紹介したいと思います。

それは「データストアの Google ドライブ対応」です。 

● 「データストアの Google ドライブ対応」が持つ意味


現在、多くの企業でグループウェアとしてGoogle Workspace もしくは Microsoft 365 が採用されています。弊社でも Google Workspace を採用しています。

Google Workspace を採用している企業は、提案資料やプロジェクトの WBS、事業計画、週報、マニュアル・・・などなど様々な Google ドキュメントやスプレッドシート、スライドなどが Google ドライブに集まります。

これらは全て企業の重要な情報資産であると同時にナレッジですが、ナレッジマネジメントが効率的にできていると自信を持って言える企業は意外と少ないのではないでしょうか。

その理由の一つは検索性にあると考えていますが、Vertex AI Agent Builder を活用することによって自然言語で文脈を理解した検索&要約ができるようになり、ナレッジマネジメントの課題が解決できるようになるのではと期待しています。

それが「データストアの Google ドライブ対応」が持つ意味となります。

次の章からは、実際に試してみたいと思います。

● Google ドライブを検索するアプリを作ってみる


Vertex AI Agent Builder は検索アプリを簡単に作成できるよう様々な機能が提供されています。したがって、最低限のステップは二つだけです。

ステップ1:データストアを作成する
ステップ2:アプリを作成する

まずはデータストアを作成してみましょう。
※データストアとは検索対象で、今回は Google ドライブです

ステップ1

① Vertex AI Agent Builder から データストア > CREATE TATA STORE をクリックします

ステップ1_CREATE TATA STORE

② データソースから「Google ドライブ」を選択します

ステップ1_Googleドライブ

③ Google Workspaceに関連付けられた Customer Id が表示されるので、続行をクリックします※Google WorkspaceとGoogle Cloud が同一組織である必要があります

ステップ1_データストアの作成

データストアの名前 を入力し、作成をクリックします

ステップ1_データストアの名前

⑤ データストアが作成されました。ステップ1はここまでです

ステップ1_データストアの作成

ステップ2

ここからは検索アプリを作成します。作成の仮定で、ステップ1で作成したデータストアとの関連付けを行います。

アプリ > 新しいアプリ をクリックします

ステップ2_新しいアプリ

② アプリの種類を選択します。今回は検索アプリを作るため 検索 を選択します

ステップ2_検索

③ アプリの構成を決めます

内容は「汎用」、Enterprise edition featuresAdvanced LLM features有効にしておきます。

ステップ2_構成

アプリ名会社名または組織名を入力し、ロケーションを選択したら続行をクリックします

ステップ2_構成2

⑤ ステップ1で作成したデータストアを選択し、作成をクリックします。

ステップ2_データストアの選択

アプリの作成が完了です。簡単すぎるぅっ!!!

アプリ作成完了

● 試してみる


検索アプリの実力を試してみましょー。

作ったアプリは Google Cloud コンソールの中でプレビューすることができます。
今回はプレビューで検索してみます。

プレビューするためには先ほど、作ったアプリを選択した後、プレビューをクリックします

検索アプリ_プレビュー

うっすら「ここで検索」と書いている部分に入力することで検索結果を確認することができます。
では早速、弊社のサービスの一つである「最新ITP対応Cookie」がどんな特徴を持つのか検索してみましょう。

検索_最新ITP対応Cookie

おお、それっぽいのが検索結果の先頭に表示されました。

実際にドキュメントの中を見てみると知りたかった内容が見つかりました!

諸事情で黒塗りしていますが、ファイル名の下には該当文章が記載されています。

なお、実際のナレッジ検索システムを構築する際は検索結果の要約を表示したいところですが、執筆時点でまだサポートされていません。

というわけで、要約など更なる進化に期待しつつ、今回のコラムではいったんここまでとしたいと思います。

● さいごに


Google Workspace をご利用の企業の方はこの機能を使ってナレッジマネジメントを強化してみませんか?ご興味のある方は是非お問い合わせください!

また、弊社では事業会社様のデジタルマーケティング活動の支援を行っています。

自社に専門人材がいない、リソースが足りない等の課題をお持ちの方に、エンジニア領域の支援サービス(Data Engineer Hub)をご提供しています。
お困りごとございましたら是非お気軽にご相談ください。

》サービスの詳細はこちら

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