2021.11.29 コラム
【CDPのよくある質問集】CDP導入時の質問あるある
● はじめに
DataCurrentのCDPの導入支援サービスについて多くの企業様とお話させて頂く中で
自社が保有する顧客データを統合管理するためであったり、分析や可視化、CRM施策に活用するためにCDPを導入したいというお話をよく頂きます。
その中でも共通してよく頂くご質問がござます。
本記事では、そんなCDPに関するよくある質問をご紹介いたします!
CDPの導入をご検討されている方のご参考となれば幸いです。
今回は、以下をご紹介します。
- 質問1:どうやってデータ統合するの?
- 質問2:CDP活用で広告配信をリアルタイム配信したいときはどうやるの?
- 質問3:SQLを書ける人材が足りていないのでうまく活用できるか心配です。(ご相談)
- 質問4:CDPを選定する時何に気を付けたらいいの?
● 質問1:どうやってデータ統合するの?
CDP導入を検討されている企業様に「そもそもCDPとは?」というお話からさせて頂くことがあるのですが
その際に「データ突合ってどうやって行われているのか」という質問を頂きましたので今回、データ統合についてお話しさせて頂きます。
データ統合とは、複数の異なるデータを紐づけることによって、顧客一人の情報をよりリッチに、効果的に活用できるようにするためのプロセスです。
例えば、顧客データを統合する場合、CDPにそれらのデータを取り込み、各データに共通するKeyで紐づけます。
最も簡単なやり方としては、各データに顧客を識別する会員IDが入っていれば、それをKeyとして紐付けることが可能です。
ただ、そういった会員IDがないケースもあります。
その場合は顧客の名前や生年月日を使って名寄せ処理をするなどのやり方があります。
さらに言うと、名前/生年月日であってもそれぞれのデータの形式が違ったりすることもあるので、
まずは形式を揃えて名寄せできるように前処理をする必要があります。
(例:生年月日)データAでは「YYYY-MM-DD」の形式、データBでは「YYYYMMDD」の形式
ご相談頂いたお客様の中には、CDPを導入して自社で名寄せ処理をしようとするも、その前処理が複雑すぎて対応できず諦めてしまったなんてこともあったそうです。
弊社では、データ統合の設計や実装のサポートも行っておりますので、そういった時は是非弊社にご相談ください!
他にも、ECサイトと店舗で商品IDが異なるケースもあります。
その場合は商品名など、何かしら共通するデータ項目を探して紐づけるなど、データの性質を理解し、形式を揃えることでデータ統合を実現することが可能です!
● 質問2:CDP活用で広告配信をリアルタイム配信したいときはどうやるの?
これはCDPの導入目的が「デジタル広告配信」であるお客様によくお話頂きます。
Webサイト上で特定のアクションをしたユーザーに対して、CDP上でリアルタイムで作成したセグメントを広告配信プラットフォームに連携し、広告配信することを想定しているケースです。
これはCDPの弱点でもありますが、CDPは基本的に外部ツールとの連携は1日1回のBatch処理であるケースが多いです。
「Customer Data Platform」というだけあって、あくまでも顧客理解を目的としたものになっています。そのため、データ分析やセグメント作成までは得意ではありますが、”リアルタイム”で施策活用するという点ではあまり得意ではないという点はご認識頂いた方が良いかと思います。
リアルタイムで広告配信をするのであれば、広告配信プラットフォームが発行するタグを活用しリターゲティング配信するのが現状はベストであると考えています。
● 質問3:SQLを書ける人材が足りていないのでうまくCDPを活用できるか心配です。(ご相談)
CDPを導入したあとの話になりますが、施策やデータ分析に活用するに、必ずSQLが付き物になってきます。
なかにはSQLを書かずともセグメントを作成できる機能を備えているCDPもありますが、それを設定するためにもSQLが必要な場合があります。
そのため、やはりSQLのスキルを持った人材が多い方がCDPの活用を進めやすいという側面は少なからずあり、人材育成や外部ベンダーからのサポートを得るなどの対応を検討する必要があります。
弊社では、SQLの勉強会であったり、よく使うSQLのテンプレートを提供をさせて頂いたりと、自社でCDP運用できるための人材育成にも注力しています。
また、CDPの選定〜導入〜データ構築〜運用までサポートさせて頂いているので、CDP運用の部分で施策設計や各施策で利用するセグメント設計/作成、データ分析など、お客様の課題に沿って支援させて頂いています。
お悩みの際はお気軽にご相談ください!
● 質問4:CDPを選定する時何に気を付けたらいいの?
CDPツールの選定に困っているというお話をよく伺います。
何を基準に選定するかについてはいろんな要素がありますが、ここではよく頂くご質問として、外部ツールとの連携性について触れたいと思います。
CDPツールを選定する際に、まずはCDPと連携する予定の外部ツールを棚卸することが重要です。
しかし連携するツールがまだ決まっていないとご相談頂く場合もあり、その場合はCDPを使ってどういう施策を実施したいか、そのためにどんな外部ツールと連携する必要があるのかをある程度見極めるステップが必要です。
ある企業様では、金額面だけでCDPを選定してしまったために外部ツールとの連携が柔軟にできず、いざ施策実行するときに何もできないということが分かり、CDPがDWH化してしまったというご相談を頂くこともありました。
きちんと活用できるプラットフォームにするためにも、事前にCDPをどのツールと連携したいか、CDPを使ってどんなことをしたいかをできるだけ明確にしておきたいですね!
● 最後に
今回はCDPの導入を検討されている企業様からよく頂く質問を紹介させて頂きました。
CDPは決して安価なツールではないので、ツール選定の部分から活用/運用までを予めイメージしておきたいですね。
DataCurrentでは、CDPツールの選定から導入、構築、運用に加え、データを活用した施策やデータ人材育成まで幅広くサポートさせて頂いております。
是非、お気軽にお問い合わせください!
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