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サッポロビール×DataCurrentで推進する顧客コミュニケーション最適化

はじめに

CDPを構築したが、具体的なデータ活用に進まない、自社データでの顧客理解が一部分にとどまり新しいインサイトが見えてこない等のお悩みを持っている企業様は多くいるのではないでしょうか。

サッポロビール様では、新たなファンの獲得・ブランドにおけるファンのエンゲージメント醸成支援を目的としてCDPを運用している中で、「ファン分析による施策最適化」「サッポロビールサイト来訪者×DataCurrent Exchangeデータ」による顧客理解を深め、最適なアプローチを実施しております。

本記事では、マーケティング課題を解決するため、CDPデータを用いた顧客の深掘り・ファンマーケティングに取り組んでいるサッポロビール株式会社 マーケティング本部ビール&RTD事業部 小林 夏実氏に、CDPデータの活用背景〜現在の活用についてお聞きしました。

※本記事は2024年9月時点の情報です

対談前
(写真左から)DataCurrent シニアコンサルタント 畠中菜月、サッポロビール株式会社 マーケティング本部 ビール&RTD事業部 メディア統括グループ 小林 夏実氏。

DataCurrentへの相談背景・期待したこと

小林氏
サッポロビール株式会社 マーケティング本部 ビール&RTD事業部 メディア統括グループ 小林 夏実氏

小林氏:今まで、自社で保有するデータのみで、お客様理解を深めようと試みていましたが、お酒というカテゴリーの制約もあり、分析に限界がある状況でした。そのため、お客様の真の姿を深掘りできない点が大きな課題としてありました。


その中で、本プロジェクトに期待していたことの1つは、自社データでは分析に限界がある部分を一緒に取り組んでいく中で突破したいという点です。「DataCurrent Exchangeデータ」サービスを用いた顧客への深い理解の実現について期待させて頂いていました。


また、当初から施策やデータ活用の仕方についてもアドバイスをいただける点も期待しておりました。分析だけでなく我々が目指しているブランドや企業のマーケティングにどのように価値を見出していけるか、最終的なアウトプットまで含めて価値ある貢献をしていただいております。

畠中:ご相談当時は、「顧客理解をさらに深めるCDP活用は何か」という課題に対して、弊社の伴走型での分析〜施策設計の支援が始まりました。


取り組みが始まった当初は、どのようにデータを活用していけるのかというデータを整理することからのスタートでしたが、分析の仮説から分析結果まで議論を何度も重ねながら施策設計までご支援させていただいていると感じています。

畠中
DataCurrent ビジネスコンサルティング本部 畠中 菜月

》「DataCurrent Exchangeデータ」を活用した顧客分析パッケージはこちら

サッポロビール×DataCurrentで実現した顧客の深掘り

―サッポロビール様のCDPデータ活用目的としては、顧客理解の深化による新たなファンの獲得・ブランドにおけるファンのエンゲージメント醸成を目的としていると思いますが、現在どのような活用をしていますか。

小林氏:我々の組織構成は、CDPを管理する部門とブランドのマーケティングを司る部門に分かれています。私たちのCDPを管理する部門はデータを活用し、顧客様の解像度を上げていくという役割となっております。その中で、分析したデータをブランドマーケティング部門に渡してどうアウトプットしていくのかという協議・プランニングするフローがあるのですが、本プロジェクトでは、両部門が連携し、一連のフローとしてデータ活用を通しPDCAを回せるようご提案・ご支援頂きました。

▼提案内容イメージ

提案内容イメージ

畠中:昨年から、顧客分析/ファンマーケティングのPDCAを構築することで、顧客理解をより深めることができたと思っていますが、いかがでしょうか。

小林氏:本プロジェクトでの取り組みを通じて、自社データだけでは、今まで見えてこなかったお客様の姿が「DataCurrent Exchangeデータ」を使うことで見えてきました。サッポロビールの商品を購買してくださっているお客様やブランドのコンテンツを楽しんでくれているお客様像を想像しやすくなることで、お客様に向けた次のアクションを具体的に検討できるようになったと感じております。

また本プロジェクトの取り組みは、顧客理解に留まることなく、活用ステップに移行しやすいというのも利点の1つです。結果を見ていて面白いなと思ったのは、ブランドごとに違った顧客像が読み取れたこと。ブランドごとの戦略の違いとお客様の特徴を照らし合わせることで、ブランドがお客様にどう認識されているかを確認する材料となった。また、新たなターゲットの模索や新しいテーマにフォーカスする施策の方向性を検討する機会を持つことができました。

今までお話しした通り、自分たちだけでは気づけなかった視点でアドバイス・ご提案をいただいております。さらにご提案の根拠を定量的にご提示頂けるので、納得したうえでネクストステップに進める安心感があります。顧客理解をゴールとするのではなく、しっかりと施策につなげてアウトプットし、顧客様へのメリットを作っていく段階で次の一歩を踏み出しやすい形でご支援頂けている点で、私たちが目指している「データ分析による顧客理解とアウトプットのサイクル化」への取り組みに効果的に参画頂けていると感じています。

小林氏
サッポロビール株式会社 マーケティング本部 ビール&RTD事業部 メディア統括グループ 小林 夏実氏

畠中:1年以上ご支援させていただいていますが、サッポロビール様は日頃からお客様の理解に務める姿勢を強く感じています。弊社もデータから導かれた顧客理解だけではなく、リアルなイベントやその先の施策への活用・サービスに繋げていくことが一番重要なポイントだと思っておりますので、弊社のデータ、貴社のデータを用いたファンマーケティングの推進を幅広い視点でご支援が出来ればと思っております。

顧客理解促進による今後の施策への活用や展望

小林氏:現在のアウトプットが最終形ではないと考えています。今後より顧客様の理解を進めることで、お客様にブランドとのつながりをもっと楽しんでいただけるようなアウトプットにつなげていきたいです。

例えば、コンテンツ開発時のテーマや施策のキーワードを考えるときも、お客様を起点に発想していくことが大事だと考えております。お客様も常に変化し、私たちもタイムリーにその状況を理解していく必要があります。そのためには顧客理解は表層的な理解ではなく、お客様の価値観や生活そのものを理解する取り組みが必要です。

自社データだけに閉じるのではなく、能動的にデータを収集・活用していくアクションを取り続けることで、お客様にとって魅力的なブランドであり続けるための商品自体の進化はもちろん、コミュニケーション面での進化も目指し続けたいと考えております。この加速度を高めるために、本プロジェクトで引き続きお力添えいただきたいと考えています。

畠中:本プロジェクトを通して、貴社のお客様にとって必要な情報を届けられることが、弊社も目指す姿と考えています。私もビール好き×期間限定イベント好きなのですが、私の嗜好性にマッチする情報を頂いて、いくつかのイベントにプライベートで参加させていただいています。このように、顧客の嗜好性に合わせた情報をお届けすることで、新たなファンを増やす取り組みをされている良い事例だと思っています。引き続きご支援出来たらと思います。

▼対談後の様子

対談後
(写真左から)サッポロビール株式会社 マーケティング本部 ビール&RTD事業部 メディア統括グループ 小林 夏実氏、DataCurrent シニアコンサルタント 畠中菜月。

DataCurrentのサービス

DataCurrentでは、Exchangeデータを活用した「顧客解像度を高める」「ファン層の深掘り」を進めております。ターゲットとして想定する顧客の分析・理解を深め、浮かび上がってきたターゲット層が欲しい情報を提供することで、顧客にとっても有意義なコミュニケーションの実現を目指します。
気になる方は是非お問い合わせください。

※弊社ではCookieレスに対応した共通ID「ID5 ID」も導入しています。
「ID5 ID」との連携によりデータ利活用領域におけるクッキーレスソリューションを強化リリース

本記事に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp

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