2020.12.22 コラム
【アドテクコラム】アドテク・データ取得周りで結構出てくるDNS設定
●はじめに
アドテクツールの導入やデータ取得設計が進むと同時にじわじわと迫ってきたのがDNS設定。
DNSとは「Domain Name System」といいインターネット上の住所設定のようなものになります。
DNSはドメイン設定の際に利用することが多いですが、アドテクツールの導入やCDPなどを利用したデータ取得の際にも重要な役割を担っています。
今回は「DNS設定がそもそも何のためのものかわからない」という方向けに、弊社が体験したことを基にご紹介いたします。
● DNSと一言でいっても実は設定項目が多数
これまで様々なアドテクツールの導入やデータ取得設計・開発をしていく中でDNSの設定が必要になるケースに遭遇しました。
その際、DNSの設定と一言で言っても実は設定項目が複数あることがわかりました。
■DNS設定項目(レコード)
- NS
- A
- CNAME
- TXT
- SOA
- AAAA
- PTR
- MX
など
今回は弊社が体験したことをもとに簡単にご紹介いたします。
●DNSを設定するケースについて
釈迦に説法ですが、下記のようなケースがありましたのでご紹介いたします。
ケース①:サブドメインとメインドメイン間で1stPartyCookieIDを同一にする
Aレコードの設定(※お名前ドットコム画面)
サブドメインとメインドメインを同一ドメインと認識し、1st party cookieを同一にする際に設定するケースがあります。
こちらの設定がうまくできていないとメインドメインとサブドメインで別のCookieIDとなってしまいCookieIDベースでの紐づけができない可能性がありますので注意が必要です。
■Aレコード設定イメージ
ケース②: TreasureDataでサーバーサイド1stPartyCookieを取得する
NSレコードの設定(※お名前ドットコム画面)
TreasureDataが1st party cookieを発行できるようNSレコードを書き換える必要がございます。
※TreasureDataでサーバーサイド1stPartyCookieを取得するには上記以外にも必要なフローがございます。詳細はベンダー様へご確認ください。
■NSレコード設定イメージ(※お名前ドットコム画面)
ケース③:GoogleSerchConsole設定時、ドメインの所有権を証明する
TXTレコードの設定 (※お名前ドットコム画面)
SerchConsole設定時、Webサイトの所有権を証明するためにTXTレコードの設定が必要になるケースがあります。
SerchConsoleの管理画面から発行されるTXT確認レコードをDNSのTXTレコードへ設定することでドメインの所有権を証明することができます。
※参考:https://support.google.com/a/answer/183895?hl
■TXTレコード設定イメージ(※お名前ドットコム画面)
●余談ですが
- セキュリティシステムを導入すると一部DNSの設定ができないこともあるようです。導入前に事前に確認いただくことをオススメいたします。
- ドメイン取得先によってはNSレコードの設定に対応していないこともあるようです(安価なドメイン取得サービスで発生) 。企業ドメインを取得する際はこういったことはないかもしれませんが、ドメイン取得の際は事前に確認いただくのがオススメです。
●さいごに
「アドテクツールを導入したいが壁にぶつかった」、「Cookieデータが紐づかない」などお悩みはございませんか?ツールの連携やデータ取得の全体設計はもちろん、御社のサイトの状況整理までお手伝いいたします!
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