2022.06.01 コラム
CMP〈webtru〉導入してみた
●はじめに
GDPRや改正個人情報保護法が施行されたことにより、CMP(Consent Management Platform/同意管理プラットフォーム)の導入を検討している企業が増えております。
今回はそんなCMP導入を検討している企業に向けて、実際に導入をサポートさせて頂いた経験からwebtru同意管理プロの導入レビューをしたいと思います。
※2022年6月時点の内容です
●CMP(同意管理プラットフォーム)とは
CMP(Consent Management Platform)とは、日本語だと同意管理プラットフォームと呼ばれており、Webサイト運営者が、サイト利用者のCookieを取得する際に同意を取得するためのツールです。拒否された場合はCookie取得を制御します。
●webtruとは
DataSign社が提供する国産のCMPツールです。webtruの同意管理プロでは、外部サービスをカテゴリー単位(解析や広告など)・個別サービス単位で管理し、ユーザーから同意を得るためのポップアップ機能を提供しています。独自の特許技術により、簡単な設定で外部サービスの通信を制御できるのが特徴です。
●なぜCMPを導入したのか?
今回導入した企業様では、Webサイト利用者に対してどの外部サービスと通信が発生し、どのような目的で利用しているのかを企業としてしっかりとユーザーに説明できるようにして、プライバシー周りの透明性を高めたいという点からCMP導入に至りました。
●なぜwebtru同意管理プロにしたのか?
今回導入した企業様ではユーザーにとって邪魔にならない控え目なバナーデザインと実装方法のシンプルさが決め手となりwebtruを選択されました。
●webtru同意管理プロが実装されると
webtru実装されると下図のようにサイトの左下に歯車マークが表示され、クリックするとウィジェットという同意画面に遷移します。
そこからカテゴリやサービス単位で同意/非同意を選択することで通信制御が可能になります。
●webtru 同意管理プロ導入フロー
webtru同意管理プロの導入フローは以下の通り。まずはページをスキャンしてその結果を確認し、javascriptを実装するという非常にシンプルな流れになります。
①スキャン
Webtruのスキャンは外部通信サービスのタグを網羅する形で各ページをスキャンする必要があり、10URLまではライセンス費用の範囲でスキャンが出来るのですがそれ以上の場合は10URL毎に追加費用が発生する仕様となっています。
そのためすべてのページをスキャンするのではなく外部通信サービスタグが網羅できる形でスキャンをすることで費用を最小限に抑えることが出来ます。
②スキャン結果確認
Webtruのスキャンした後は検出された外部サービスのカテゴリを確認し、タグマネージャーなどを使用している場合は、制御対象から外す必要があるケースがあるため、必須カテゴリに変更するなどの設定を行います。
③実装
Webtruは管理画面から抽出できるJavascriptタグをサイトの全URLの<Head>部分に設置するだけで済むという非常にシンプルな実装方法です。他ツールの場合は設置されているタグに対して記述の書き換えが必要であったり、GTM上でトリガー設定が必要なのが主流ですが、そういった細かい設定が必要ないというのがwebtruの最大の特徴です。
●まとめ
今回はwebtruの実装について説明させて頂きましたが、実装してみてよかったと思うポイントは下記です。
•バナーデザインがシンプル
⇒右下の歯車マークが表示されるのみで控え目なバナーとなっており、日本における同意取得では適したデザインです。
•外部サービスの通信制御という仕組み
⇒他ツールの場合はタグの制御というのに対してwebtru独自の特許を獲得した方法で、外部通信単位で制御できるのが実装方法をよりシンプルにしてくれます。
•実装が簡単
⇒実装は企業サイトを管理している制作会社に行ってもらうケースがほとんどですが、webtruのタグをサイトの<head>の先頭に設置するだけで制御ができるのは、他CMPツールにはない最大の特徴となり、ツール費以外で発生する制作会社への作業費を削減することが可能です。
●最後に
今回はwebtruの導入について記事にさせて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
CMP導入はツールを単純に入れるだけでなくサイト制作会社とのやり取りも発生するため、シンプルな実装方法である点はかなり大きなポイントだと思います。
弊社はCMPのツール選定から導入・実装・運用まで支援させて頂くサービスを提供しています。
CMP導入を検討しているなどのお悩みがあればお気軽にお問合せくださいませ。
●関連サービス資料
本記事に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp