2022.11.22 コラム
CMPを導入する企業が苦戦すること
●はじめに
GDPRやCCPAを始めとし、2022年4月に改正された個人情報保護、改正電気通信事業法への対応としてCMPの導入を検討されている企業様が増えております。
今回はそんなCMP導入を検討される企業様に向けて、
予めどんな作業が発生するのか、その中で何が課題となるのかについてお話させて頂きます。
CMPの実装イメージ
CMPの導入に対するイメージとして、お客様からは非常にシンプルで簡単といわれることが多いです。
確かにサイトにCMPのscriptを設置するのがメインではあるのでシンプルのように見えます。
しかし、実はそれ以外の部分で作業や確認が発生したり、制作会社や関係各所への説明含め
企業だけのリソースで実装するのは難しいといわれております。
CMPの実装フロー
本記事はCMPの実装フローまでを簡単に説明しつつ、その中でどんな作業に時間がかかってしまうのかについて説明いたします。
下図が実装フローの大まかな流れになりますので各STEPの説明をいたします。
※特に赤枠のSTEP2と4が時間がかかる部分になります。
STEP1:サイト整理
まずはCMPを導入する前に自社で整理しておいた方がいいことについて説明いたします。
①サイト作成に関わる制作会社の確認
CMPのScriptを実装する作業者は制作会社になるので、
まずは各サイト毎に作業依頼先やサイト担当者を整理しておくと、
連絡や確認するフローがスムーズになります。
②設置されているタグの棚卸
CMP導入ではサイトに直接タグ設置しているものの記述変更や、
タグマネージャー上で設定する作業が発生します。
そのためタグ整理をしていないと、CMPに登録するタグが分からなくなる場合がございます。
事前にタグの整理をしておくこと事は、CMP導入時には非常に重要な事前対応です。
③不要なタグの削除
上記②にも含まれますが自社サイトに設置しているものの、使用していないタグがある場合では、
無意味にユーザーからCookieを取得してしまうことになるため、棚卸のタイミングで削除することを推奨します。
STEP2:Cookieスキャンと分類化
大まかな流れとしてサイトに設置されたCookieを取得しているタグをCMPはスキャンして検出します。
そこでCookie検出したものの、それが何に使用しているのかがわからない不明なCookieが出てきます。そちらの確認で時間がかかり、CMP導入のスケジュールが伸びてしまうというケースがよくあります。
このようなケースの際には弊社のような実績のあるパートナーと手を組み、
Cookieの調査を行って対応をスムーズに行うことを推奨します。
STEP3:バナー設定
CMPのバナーをどのように表示するのかを設定できます。
企業によってバナーの表示方法は異なるのですがどういった形のバナーにするのか
同意取得方法はどうするのかなどを決めてからバナーの作成をいたします。
もちろん、GDPR対応だとバナーの表示の仕方に対してルールがございますので
その内容に対してクリアしているのかなども判断する必要がございます。
STEP4:検証・実装
CMPを実装する際はタグの設置状況によって実装方法が異なります。
バナーを表示させるためだけであればサイトの<head>部分にCMPタグを設置するだけでいいのですが
CMPで各タグを制御するためにはタグの記述を変更しなくてはならなかったり、
タグマネージャーの設定を変更する必要があったりと非常に複雑になってきます。
また、こちらについては、実装方法の説明や検証方法について
制作会社やサイト担当者に説明をする必要があります。
その際に制作会社から専門的な質問をいただくのですが
自社のリソースだけでは対応しきれないケースが多く、ご相談いただくケースも少なくありません。
こういった実装の部分はシンプルそうに見えて、いざ実装をすると
複雑な部分が出てきますのでこちらも専門的なパートナーと進めていくことを推奨します。
●最後に
弊社では本記事お話させていただいた各STEP含めCMPのツール選定から導入支援まで
プロジェクト進行含むお手伝いを積極的に行っております。
CMPを検討されている企業様がおりましたら、是非お気軽お問合せくださいませ。
●関連サービス資料
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本件に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp