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【データプライバシーコラム】CMP導入時のトラブル事例:その1

● はじめに

当社では、過去コラム記事「CMPを導入する前に知っておくべき10のこと」でCMPツールを導入する前に、検討すべきことを紹介してきました。
実際にお客様にCMPツールをご紹介する際には、上記ページに記載している点を、ツール選定のポイントとしてお話するケースも多いです。

ただ、実はCMPツールを導入する際に、事前に留意しておかないとツール導入時にトラブルに発展するケースもありますので、今回は当社の過去のご支援の事例を踏まえて、そういったトラブル事例とそれを回避するための対応策をご紹介していきます。

● CMPツールの導入手順とは?

下記は当社でお客様のサイトにCMPツールを導入する際の手順です。
この中で今回は、導入・実装の工程に着目して、トラブルケースを3つご紹介していきます。

CMP導入手順
CMP導入手順

● 3つのよくあるトラブルケース

CMP導入手順 とトラブルケース
CMP導入手順 とトラブルケース
  1. 対象範囲の管理者・管理体制の把握
  2. サイト実装に技術的な知識が必要
  3. 実装後、思い通りに動かないケースも

まず、その1では、「1. 対象範囲の管理者・管理体制の把握」について説明していきます。

● 対象範囲の管理者・管理体制の把握が重要

皆さんがCMPを導入しようとしているサイトは、1つのドメインのみで、サブドメインなどはなく、アプリもないWebサイトでしょうか?

Webサイトが消費者との多くの接点を作るようになった昨今においては、1企業のWebサイトであっても以下のようなケースも多いように思います。

  • 1ドメインではあるが、製品ディレクトリごとに管理部門や制作会社が異なる
  • 各製品プロモーション用のランディングページがサブドメインである
  • コーポレートサイトにはタグマネジャーが導入されているが、プロモーション用サイトには広告タグが直接設置されている
  • プロモーションが終わった後も広告タグは外されずそのままの状態になっている
サイト・アプリの管理状況
サイト・アプリの管理状況

上の図はとある会社のサイト・アプリの管理状況を可視化した例です。

このように、Webサイトやアプリごとに

  • 管理者
  • 管理状況(タグマネジャーの利用有無)
  • プライバシーポリシー参照先

が異なるケースは皆さんの会社でもよくあるのではないでしょうか。

もし、この記事をご覧になっている方が「CMP導入プロジェクトのプロジェクトリーダー」であった場合、まずは、CMPツールを導入しようとしている対象サイトの管理体制を把握・可視化することが必要です。
なお、できればCMPツールを選定する以前の「対象サイト(自社)のデータの棚卸」を行う段階で各サイトの管理状況を把握しておくことが望ましいと考えます。

上記のような自社サイトごとの管理状況を把握していない場合、CMPタグをどのように設置していくかの方針を決めていくことができません。

【テックコラム】CMPタグをサイトに導入する際の注意点、でもご紹介しましたが、CMPツールは一般的には設置する位置は「サイトソース<head>タグ内の一番上」を推奨しています。

ただ、上記の例では「サイトB」ではサイトソース<head>タグの一番上に設置は可能ですが、サイトAとアプリCはどうでしょうか?

CMPツールを導入する段階になって上記の状況がわかり、「サイトの<head>タグの一番上にjavascriptタグを設置することが可能か」を改めて確認する必要が出てきてしまい、なかなかツール導入を進められないというケースがあります。

また、他にもよくあるケースとしては、CMPツールはタグマネジャー経由で設定するという方針にしたものの、タグマネジャーを複数利用しており(かつ制作会社も複数社と取引をしており)タグマネジャーの管理者権限・編集権限を誰が保有しているかがわからない、というものです。

このケースでも、CMPツールをあとはサイトの設置すればよいだけ、という状態になったとしてもサイトへの設置がなかなか進められず、プロジェクトの進行に予想以上にコミュニケーションの時間と手間を要してしまいます。

● CMP導入推進部門と他部門間の連携も成功の鍵

CMP導入関連部門
CMP導入関連部門

また、CMP導入推進はどの部門が主体的に進行しているでしょうか?
CMPツール導入を推進していく際は上記のように、関連する部門の担当者がプロジェクト体制を構築し、推進していくことを推奨します。

もし、法務部門や情報システム部門がCMPツール導入を推進していく場合、デジタルマーケティングやCRMで使っている各種ツールが「どのような情報を収集していて」「自社のどのような施策に活かされているのか(重要度はどのくらいなのか)」の判断ができないことが多いかと思います。

上記のように、各部門の担当者が集結し、それぞれの担当の目線で「CMPツール導入プロジェクト」の進め方・進める際のリスクなどを主体的に考えていくことが必要です。

● CMP導入の検討をはじめる前に

以上より、CMPツールをもし皆さんの会社で導入したいと考えられた際には、

  • 主管部門だけではなく、関連する部門から担当者を募り、部門横断のプロジェクトとして進行をする
  • サイトごとの管理体制をデータの棚卸の段階から把握し、CMP導入時の実装方針を現状の管理体制をもとに決定していく

ということをまずは検討してみましょう。

その2では、残り2つのトラブルケースのご紹介をしていきます。

● さいごに

弊社では事業会社様向けにCMPのご提案・導入支援を行っています。
ご興味ございましたら是非お問い合わせください。

● 関連記事

【データプライバシーコラム】#4.CMPを導入する前に知っておくべき10のこと
CMPを導入するにあたって重要となる「技術的な部分」「費用感」といった確認すべきポイントを解説。

【テックコラム】CMPタグをサイトに導入する際の注意点
CMPをサイトに設置する際の注意点、最適な設置場所とその理由を解説。

【ダウンロード資料】同意管理プラットフォーム(CMP)導入・運用支援サービス
同意管理プラットフォーム(CMP)の導入から運用まで一気通貫したサポートをご提供しています。

本記事に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp

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