2022.08.31 コラム
国内企業CMP導入調査「鉄道企業」 ―CMP Knowledge vol.01
改正個人情報保護法の施行以降で、国内企業においてもCMPの導入が進み、
CMPバナーを実装するWebサイトが増えている印象を受けます。
よく見かけるようになったCMPバナーですが、
CMPを導入している企業はどういったCMPバナーを設置しているのか、
Cookieポリシーやプライバシーポリシーはどうなっているのかを実例を見ながら、
調査いたしました。
調査の対象は国内企業のうち、CMPを導入をしているとみられる企業を選択しました。
またグローバル展開をしている企業の場合、日本語以外の言語設定やリージョン設定により、
CMPバナーの違いがあるかどうかも調査のポイントにしています。
調査一回目は京王電鉄のサイトを調査しました。
■対象サイト:京王電鉄 https://www.keio.co.jp/
■調査実施日
2022年8月22日
サイトTOP[CMPバナーの設置]あり
サイトTOPのページ下部にCMPバナーの設置確認ができました。
CMPバナー第一階層ではクッキー設定、Cookie同意ボタンが設置しています。
Cookieの拒否ボタンは設置が確認できませんでした。
■CMPバナーからの導線
CMPバナー第一階層ではクッキー設定から、Cookieの同意状況が確認できる、第二階層のプリファランスセンター(優先設定センター)へ遷移が可能になっています。
プリファランスセンター(優先設定センター)では個別Cookie分類毎の同意/拒否の設定が可能です。
設定はオプトアウト型を実装されているようです。(デフォルトでCookieの取得を同意する設定)。
[各種ポリシー設定]
■クッキーポリシー設置:なし
■プライバシーポリシー設置:なし
クッキーポリシー、プライバシーポリシーの設置は確認できませんでした。
しかしその代わりなのか、「サイトのご利用にあたって」というページが用意されておりました。
■サイトのご利用にあたって
ページ内には、サイト利用の際の推奨環境のほか、個人情報取り扱いについての記載、
Cookieの全般的な利用についての記載がございました。
直接的なクッキーポリシーやプライバシーポリシーの記述はないようですが、それらをサイトのご利用にあたってのページで網羅されているようです。
個別Cookieについて詳細(CooKieの発行元、名称、使用方法等)の記載は設けず、
OneTrsutのCMPバナー第二階層のプリファレンスセンター(優先設定センター)へ遷移させる仕様になっているようです。
■サイトのご利用にあたってページからプリファレンスセンターへの導線
■プリファレンスセンター(優先設定センター)詳細
プリファレンスセンター(優先設定センター)でもCookie名や利用用途の記載はせずにCookie分類毎に同意/拒否を可能にしているようです。
[言語設定・リージョン設定]
サイト上複数の言語の選択が可能になっていました。
言語によりサイトコンテンツが異なるケースもみられましたが、CMPバナーは言語毎に設定変更はされていないようです。
鉄道という特性上、ターゲットが日本国内の特定の地域であるためでしょうか。
[ポイント]
- CMPバナーがオプトアウト型で設置されています。
- クッキーポリシー、プライバシーポリシーなど各種ポリシーに代わり、サイトのご利用にあたってを用意し、その中で個人情報取り扱いやCookieについての記載がされています。
- ユーザーの言語設定によるCMPバナーの出し分けは実施されていないようです。
[最後に]
法改正が進む中で、自社ビジネスにマッチしたデータの取り扱いについて検討されている企業様も
多いかと思います。
CMP導入を判断された企業様の事例を参考に、自社のデータの利活用方針策定の参考になればと思います。
弊社ではCMPの導入支援やプライバシーコンサルティングサービスを提供しております。
個人情報保護法の対策やCMP導入支援、導入後のサポートなどご興味ございましたらお気軽にお問合せ頂けますと幸いです。
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