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CDP活用方法:CDPとパネルデータを活用した属性分析

● はじめに

 CDP活用方法の一つとして、パネルデータを使用した属性分析があります。

自社で保有する会員データを使用した属性分析との違いは、顧客の性別や居住地のみならず、何に興味や関心があるか等の深い分析ができる点が大きな違いとなります。

企業が顧客を深く知る事で、自社顧客に合わせた興味のある内容やおススメ情報を訴求でき、
マーケティング精度が向上することで、双方ともにwin×winの関係を築いていくことが可能です。

顧客属性分析は顧客を知ることの第一歩として企業にとっての大変重要なアクションです。

今回のコラムでは、この属性分析手法の一つである「パネルデータ分析」の実施例をご紹介します。
データ分析担当者の皆様のみならず、企画担当者の方にとって、お役に立つ情報であれば幸いです。

● 目次

・パネルデータ分析とは
・アンケートパネルデータを活用した属性分析
・さいごに

● パネルデータ分析とは

 通常のデータ分析では、個人や企業、地域や国といった個別主体毎のデータ(クロスセクションデータ)を使用した分析か、このような個別主体のデータを元にして時間とともに推移する時系列でのデータ(時系列データ)分析が一般的です。

クロスセクションデータは横の広がりを持ち、時系列データは縦の流れを持つデータとなります。
パネルデータはこの横の広がりと縦の流れを同時に扱うデータとなります。

例えば、

都道府県別で所得や消費をみる場合はクロスセクションデータ分析となり、

〇〇〇〇年~〇〇〇〇年の所得や消費をみる場合は時系列データ分析となります。

要するに、

〇〇〇〇年~〇〇〇〇年都道府県別の所得や消費のデータを使用する掛け合わせの方法が、パネルデータ分析となります。

 そして、今回ご紹介するパネルデータ分析では、リサーチ企業が収集した顧客のアンケート回答を元にした「アンケートパネルデータ」を活用した分析となります。

アンケートパネルデータでは、顧客自らが回答したデータを活用できるため、オンライン上での行動(アクセスログ等)では知る事の出来ない、ライフスタイルに基づくデータを活用できる点が大きなメリットとなります。

● アンケートパネルデータを活用した属性分析

 それでは早速、アンケートパネルデータを使用した分析事例をご紹介します。
自社サイトに訪れた顧客の3rd Party cookie を元に、パネルデータと突合して分析をします。

①顧客の基本情報

「性別」「年代」「居住地」「未既婚」「子供の有無」「年収」等の属性分析が可能です。

※画像はサンプルです。

CDP_データ分析_属性分析例

 自社サイトによく訪れている顧客の特徴を導き出せます。

・40代男性で、既婚者かつ子供がいる
・20代女性で、未婚で世帯年収が〇〇〇万円 等

 性別と年代までの属性分析は、会員情報を保有する企業であれば恐らく可能なラインです。

②顧客の興味・関心

「車」「ファッション」「インテリア」「スポーツ」「ビジネス」等の興味関心分析が可能です。

※画像はサンプルです。

CDP_データ分析_興味関心分析例

 自社サイトに訪れた顧客が、何に興味があるのか把握できます。

・ファッションやインテリアに興味がある
・車や金融関係に興味がある

 このような、何に興味や関心があるのかというデータは、一般的な会員情報(性別、年代、居住地、メールアドレス等)だけでは把握ができないため、アンケートパネルデータを活用して導き出します。

③ペルソナ分析

顧客の基本情報と興味関心データを元に、自社サイトに訪れた顧客がどういった人物なのかを分析します。

CDP_データ分析_ペルソナ分析例

 性別、年代、未既婚、子供の有無に加えて、興味関心のデータを活用することで、より深く顧客の特徴を把握できます。

 このような分析結果を元にすることで、自社サイトの改善や、新規施策のターゲットに合わせたサイト製作、自社の顧客の特徴に合わせた商品・サービス企画等が可能になります。

ペルソナ分析 <顧客理解の深化>について詳しく知りたい方はこちらのコラムもご参照ください。
CDP活用方法:データ分析でマーケティングを強化

● さいごに

 今回は、CDPを活用したパネルデータ分析をご紹介しました。

自社の顧客分析に行き詰っているもっと深く顧客を知りたい等、データを扱うマーケターの皆様は常に感じていることではないでしょうか。

パネルデータ分析は知っていたが、実際にどのような分析ができるのかイメージがついていなかった方や、初めて知る方にも参考になるコラムであれば幸いです。

なお、DataCurrentでは、CDP導入支援はもちろん、CDP活用支援もご提供しています。

マーケティング課題を基に、データ分析からマーケティング施策設計までサポートしています。

CDPを使いこなせない、人的リソースが足りず活用しきれていない、などお困りごとございましたらお気軽にお問い合わせください。

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本件に関するお問い合わせは下記にて承ります。
株式会社DataCurrent
info@datacurrent.co.jp

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