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コスメブランド(ファンデーション)関心調査

 ヤフー・データソリューションのDS.INSIGHTと経済産業省、NHKによるオープンデータを活用し、主要なコスメブランドのファンデーションへの関心度を各キーワードの検索ボリューム量で調査しました。

● 調査概要

■ 活用データ

■ 対象キーワード

  • ディオール ファンデーション
  • ルナソル ファンデーション
  • シャネル ファンデーション
  • ランコム ファンデーション
  • MAC ファンデーション
  • ジルスチュアート ファンデーション
  • NARS ファンデーション
  • THREE ファンデーション

■ 対象期間

  • 2019年4月1日~2022年3月31日

● 調査結果

[ ファンデーションの家計支出額 × 対象キーワード検索数の合計 × コロナ感染者数(東京)]

■ポイント

 例年のファンデーション全体の支出金額は、7月と12月に多い傾向にあります。
 2020年、2021年の12月は、コロナ以前の2019年12月に比べ、ファンデーション全体の家計支出金額・検索数ともにやや水準が下がっています。
 コロナ禍に入ってから最初の緊急事態宣言が発令された2021年4月と、コロナ感染者数が大きく増加した2022年2月には、検索数が大きく減少しています。

グラフ①ファンデーションの家計支出額 × 対象キーワード検索数の合計 × コロナ感染者数(東京)
グラフ①凡例
出典:ヤフー・データソリューションのDS.INSIGHT、総務省の家計調査、NHKの新型コロナデータ

※検索ボリューム数は、ヤフーが保有する検索データをもとに、インターネット人口全体へ拡大推計された想定ボリューム数となります。
※人気度は、期間全体の検索ボリューム最大値を1とし、月毎の数値を0~1で示した値となります。

[ ファンデーションの家計支出額 × 各キーワード検索数(ルナソル、ランコム、THREE)]

■ポイント

 ルナソルについて、2019年と2020年はクリスマスコフレ予約開始や新作発売タイミングとなる9月に検索数が大きくなっていましたが、2021年9月にはあまり伸びていないようです。コロナ以前の2019年に比べて、2020年、2021年の検索数水準は減少傾向にあります。
 ランコムについて、オンライン限定商品が発売した2020年6月に検索数が急増しているほか、クリスマスコフレのオンライン予約スタートや新作発売のタイミングで検索数が増加しています。
 THREEについて、2021年6月以降に検索数が上昇しており、SNSで話題になった模様です。他の多くのブランド検索数の水準が2019年に比べて減少している一方で、2021~2022年の検索数は増加傾向にあります。

グラフ②ファンデーションの家計支出額 × 各キーワード検索数(ルナソル、ランコム、THREE)
グラフ②凡例
出典:ヤフー・データソリューションのDS.INSIGHT、経済産業省の商業動態統計

※検索ボリューム数は、ヤフーが保有する検索データをもとに、インターネット人口全体へ拡大推計された想定ボリューム数となります。
※人気度は、期間全体の検索ボリューム最大値を1とし、月毎の数値を0~1で示した値となります。

[ ファンデーションの家計支出額 × 各キーワード検索数(シャネル、MAC、NARS)]

■ポイント

 MACについては、2019年12月にアーティストとのコラボレーションの影響か、検索数が急増しています。その後は新作発売やクリスマスコフレ発売のタイミングで検索数の上昇は見られるものの、2019年に比べて水準は低下している傾向にあります。

 シャネルについては、ファンデーション全体の売上傾向にほぼ沿う形で推移しています。コロナ以前に比べ検索数の水準が低下しているとみられます。

 NARSについては、クッションファンデーションが発売された2019年7月に検索数が急増していますが、コロナ禍に入ってからは検索数の水準が減少傾向にありました。2021年9月には、3Dアバターを作成できるアプリZEPETOとのコラボレーションがローンチされた影響か、2019年10月よりさらに水準まで検索数が上昇しています。

グラフ③ファンデーションの家計支出額 × 各キーワード検索数(シャネル、MAC、NARS)
グラフ③凡例
出典:ヤフー・データソリューションのDS.INSIGHT、経済産業省の商業動態統計

※検索ボリューム数は、ヤフーが保有する検索データをもとに、インターネット人口全体へ拡大推計された想定ボリューム数となります。
※人気度は、期間全体の検索ボリューム最大値を1とし、月毎の数値を0~1で示した値となります。

[ リサーチしてみて ]

 調査の結果、コロナ以前に比べて、コスメブランド(ファンデーション)の支出金額・検索数の水準がやや下がっている傾向が見られました。
 ブランドによってはコロナ以降もオンラインイベントやコラボレーションにより関心度が高まっています。なかでも2021年以降急速に関心度が高まっている「THREE」に注目したいと思います。

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