2024.12.25 コラム
Cookieレスでのターゲティング配信を検証。Safariユーザーへのリターゲティングも実現!
はじめに
従来のWebマーケティングにおいてCookieは必要不可欠な存在であり、Cookie規制の影響が最も大きいとされるのがリターゲティング広告をはじめとしたターゲティング配信です。
特にリターゲティング広告については、Cookieで収集した情報を活用し、自社サイトに訪れたことがあるユーザーに対して自社の広告を配信する仕組みのため、Cookie規制が実施されるとユーザーの情報を収集できず、リターゲティング広告の配信ができなくなります。
弊社では3rd Party Cookieに代わる新しい次世代ソリューションの1つとして注目される、ユニバーサルID「ID5社が提供する ID5 ID」を導入しているため、本記事では、ID5 IDを活用したCookieレスでのターゲティング配信についてご紹介いたします。
Cookieレスでの広告配信とは?
個人情報やプライバシーの観点からの問題点や法改正を受け、ブラウザ側にて主に3rd Party Cookieの規制が進んでいます。
<主要4ブラウザのCookie規制状況>
現状の主要4ブラウザ(Chrome、Safari、Edge、Firefox)全てにおいて3rd Party Cookieが制限されており、従来のデジタルマーケティングに大きな影響が生じつつあります。既にSafariとFirefoxでは3rd Party Cookieがほぼ使えない状況にあるため、現時点では全体の約3割に対してリーチできない状況となっています。
対応策として一般的に挙げられるのが「1st Party データの利用(コンバージョンAPIの活用等)」ですが、この手法は「広告主のサーバーから配信事業者のサーバーに直接データ送信する」ため、システム開発やセキュリティ対策が必要となり、広告主や配信事業者の負担が大きい点が課題です。
そこで、弊社ではグループ会社(SSP事業者)と協業し、広告主や配信事業者の負担が少なく、且つCookie保有期間の制限に依存しない「ID5 IDを利用した広告配信」を実現しました!
検証概要
従来の3rd Party Cookieを利用したターゲティング配信において、Cookieの制限が進んでおり、以下のようにDSP及びSSP事業者にて担っていたID変換やCookie syncが出来ず、結果としてターゲティングが配信が徐々に精度を保てなくなって来ています。
<AS IS>
Cookieの保有期間やCookieそのものに依存しない広告配信の検討が急務となっており、先に述べた通り、広告主や配信事業者の負担が少ない「ID5 IDの配信利用」に加えて「グループ会社のデータシンクの仕組みを利用」し、Cookieレスでのターゲティング広告の配信検証を実施しました。
<TO BE>
検証結果
上記「ID5 IDでのターゲティング配信」を行った結果、明確に以下2点が実証できました!
・Cookieレスでのターゲティング配信が可能に!
└グループ企業内のデータシンクの仕組み&ID5 IDの配信利用が実現しました
・Safariユーザーへのターゲティングが可能に!
└従来の3rd Party Cookieでの配信でターゲティング出来なかった層にリーチできました
今回の検証を踏まえ、グループ企業との協業やID5IDの新たな活用を商品化し、Cookieレスでの広告配信への新たな選択肢として広く皆さまに活用いただけるよう拡販してまいります。
▼関連リンク
※ID5 ID連携のリリース記事はこちら
※ID5 ID分析検証コラムはこちら
※【ダウンロード資料】最新ITP対応Cookie:CVやユーザー行動を把握できる期間を延長
■DataCurrentについて
生活者主体の考え方に基づくデータ活用を推進する専門会社として2019年6月3日に設立いたしました。 CDP導入支援のみならず、データ戦略設計から分析、広告配信、データプライバシーに関するアドバイザーサービス、新事業立ち上げサポートまで お客様の課題に沿ったデータ活用推進に必要なサービスを一貫してご提供しています。
今後もDataCurrentは、データ基盤の構築支援からビジネスでの活用まで、データを起点とした戦略立案・実行をワンストップで支援し、企業のデータ活用の推進に貢献して参ります。
【本件またはリリースに関するお問い合わせ先】
DataCurrent 広報
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