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Cookieレス後もサイト顧客分析に活用できる!ID5 IDで正確な顧客理解【飲料メーカー様事例】

はじめに

これまでサイト来訪者の嗜好性はCookieをベースに把握し、リターゲティング広告やCookieでの広告配信を行っていた企業がほとんどではないでしょうか。Cookie規制の観点から主要4ブラウザ(Chrome、Safari、Edge、Firefox)の内、Chrome以外のブラウザにおいては既に3rd Party Cookieが制限され、サイト来訪者の顧客理解・広告配信への連携が難しくなっております。

このような背景から、弊社では3rd Party Cookieに代わる新しい次世代ソリューションの1つとして注目される、ユニバーサルID「ID5社が提供する ID5 ID」を選択し導入しております。

※リリース記事はこちら

本記事では、自社サイト来訪ユーザーの正確な把握のため、ID5 IDを活用した検証に取り組んだ飲料メーカー様の事例についてご紹介いたします。

目的:サイト来訪者の特徴を正確に把握する

これまで飲料メーカー様と弊社は、サイト来訪者の趣味嗜好を把握し新しい顧客を獲得すること、顧客との良好な関係づくりを可能にするコミュニケーションを模索してまいりました。一方で、Cookieレスの影響で顧客理解は難しくなってきているという課題があります。

そこで今回、顧客とのコミュニケーション設計の取組の1つとして、サイト来訪者の特徴をより正確に把握するため「ID5 IDを活用したサイト来訪者×弊社外部データ」の検証を行いました。

今回利用したデータ

弊社計測タグを飲料メーカー様の自社サイトに設置し、サイト来訪ユーザーのアクセスログを収集、そのアクセスログを活用し以下の分析を行いました。

利用データ

検証結果1)サイト全体

最初にサイト来訪ログと外部データを突合させて構成比率を確認してみました。

デモグラ(年代別)
デモグラ(年代別)

上記を見ると、従来の検証方法であるCookieに比べてID5 IDの方が全体的な数値が増加していることが分かります。また、ID5 IDでは若年層を大幅に補完している点が確認でき、施策のターゲットを見直すメリットが見込める結果となりました。

検証結果2)商材別

次に、飲料メーカー様の商材データを確認してみました。

商材(年代別)
商材(年代別)

上記の20代を見ると、ID5 IDの方が圧倒的に増加しています。サイト全体の検証とも一致する結果となっており、従来のCookieを使用した検証からより実体に即した明確な検証結果が出ていると言えます。

検証結果3)ブラウザ別・OS別

最後に、ブラウザやOS毎のデータを確認してみました。

ブラウザ別(構成比)
ブラウザ別(構成比)
OS別(構成比)
OS別(構成比)

検証結果を見ると、ID5の方は「Safari」「iOS」のユーザーに対して圧倒的にリーチしている事が分かります。従来のCookieを使用した分析や配信では「SafariやiOSユーザー」について語られる事はありませんでしたが、このユーザー層を無視した顧客理解やマーケティングを続ける事への疑問が湧いてきます。顧客の正確な把握のためには無視してはならないユーザーボリュームである事が明確であり、今後は確実にリーチしたい層である事が分かるかと思います。

飲料メーカー様からのフィードバック

Cookie規制の影響で、配信・分析に障壁が生じていることは認識していたが、実際にどのくらいの影響があるのか(どの年代?どのOS?)具体的に可視化できていませんでした。
今回、Cookie規制による現実との乖離を検証・確認することができ、Cookie規制問題をよりリアルに捉える機会になりました。
お客様とのよりよいコミュニケーションを実現するための1つの手法として、ID5 IDの今後の進展に期待しています。

まとめ

今回の検証で明確となった点として、

・飲料メーカー様のサイト来訪者のおよそ半数の「Safari」「iOS」ユーザーがいる点
・従来のCookieを使用した配信や分析ではこの層をターゲット化できていない点
・この層をリーチする事で増えた年代は「若年層」である点

以上が確認できました。これにより、今後の配信では「若年層をターゲットとするセグメント」や「モバイルでのキャンペーン」などが効果的だろうと仮説を立てる事ができます。

今後、ID5 IDを活用した分析を定点的に続け、飲料メーカー様の狙うべきターゲット層を明確化することができれば、ターゲットに対してより効果的なアプローチを行い、データ分析の解像度を高め「ターゲットとして想定するペルソナを持つユーザーがどんな嗜好性をもっているのか」や「どういったコンテンツを好んで閲覧しているのか」など、ファン層の深掘りを進めることができ、浮かび上がってきたターゲット層に対してニーズがある情報の提供が可能となると言えそうです。

▼関連リンク

※ID5 ID連携のリリース記事はこちら

■DataCurrentについて

生活者主体の考え方に基づくデータ活用を推進する専門会社として2019年6月3日に設立いたしました。 CDP導入支援のみならず、データ戦略設計から分析、広告配信、データプライバシーに関するアドバイザーサービス、新事業立ち上げサポートまで お客様の課題に沿ったデータ活用推進に必要なサービスを一貫してご提供しています。

今後もDataCurrentは、データ基盤の構築支援からビジネスでの活用まで、データを起点とした戦略立案・実行をワンストップで支援し、企業のデータ活用の推進に貢献して参ります。

【本件またはリリースに関するお問い合わせ先】
DataCurrent 広報
E-mail:info@datacurrent.co.jp

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